ええやん!西武新助っ人左腕・ヤン 幻惑3投法に高評価 豊田コーチ「大きな武器になる」

2024年02月14日 05:20

野球

ええやん!西武新助っ人左腕・ヤン 幻惑3投法に高評価 豊田コーチ「大きな武器になる」
ライブBPで打者に対して投げるヤン。写真は合成(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 投手はフォームの再現性を求めて練習を繰り返す。だから肘の位置が少しでも変われば体に負担もかかる。西武の新外国人で救援左腕のヤン(前マーリンズ傘下)には、それを可能にする身体能力がある。宮崎・南郷キャンプで初の実戦形式のライブBPに登板。3種類のリリースポイントで打者を幻惑した。
 打者7人に33球を投じ、オーバースローが10球、スリークオーター7球、そしてサイドスローでは約半数の16球を投げ込んだ。最速159キロを誇る本格派左腕だが、投球術も持ち合わせている。5球ごとに交代する方式で1巡目の佐藤龍にオーバー、スリークオーターで軌道を印象付けると、2巡目の対戦ではサイドから内角に直球を投げこみ、バットをへし折った。まさに幻惑投法。「上からでも横からでも強いボールを投げられることが強み。特にピンチの時に使っていきたい」と胸を張った。

 持ち球の直球、カーブ、スライダー、チェンジアップは全て3種類のフォームで投げられるといい、米国のマイナー時代から練習を積んできた。普段は右足を大きく上げるが走者がいなくてもクイックを使うなど投球モーションも自由自在。組み合わせれば計6パターンの投球フォームがあることになる。対戦した左打ちの山村は「投げる角度が違うので変化球の曲がり方も変わって絞りにくい。特にサイドは背中から来る感覚で怖かった」と初対戦を振り返った。

 見守った豊田投手コーチも「どの投げ方でも投げられて、勝負できれば大きな武器になる」と高く評価する。5年ぶりの覇権奪回を狙うチームに、頼もしい左腕が加わった。(福井 亮太)

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