阪神・野口 村上撃ち!! 柵越え含む5安打に岡田監督も大絶賛「凄いやん」

2024年02月14日 05:15

野球

阪神・野口 村上撃ち!! 柵越え含む5安打に岡田監督も大絶賛「凄いやん」
特守に励む野口(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神・野口恭佑外野手(23)が13日、ランチ特打で対戦した昨季セ・リーグMVP右腕・村上頌樹投手(25)から次々と快音を響かせた。計14スイングで柵越え1本を含む安打性は5本を記録し、見守った岡田監督から絶賛された。17日の練習試合・楽天戦を前に、16日に行われる2軍の中日戦(読谷)に出場することも決定。昨年11月に支配下登録を勝ち取った大砲候補が、今春初の対外試合でもアピールを続ける。
 昨季のセ・リーグMVP・村上による、今春初めての打者相手の登板。右腕の調整具合に多くの注目が集まった中で、虎のロマン砲がそのバットで主役の座を奪ってみせた。

 「ランチ(特打)で投げると聞いた時は楽しみにしていました。どんどん振っていこう、ということしか考えていなかった」

 ひるむどころか、持ち前のフルスイングで立ち向かった。まずは初球だ。村上の伸びのある直球をはじき返し、左越えとなる強烈な打球で周囲をざわつかせると、極めつきは5スイング目。カーブにタイミングをドンピシャに合わせた打球は一直線で左翼芝生席へ突き刺さった。計14スイングで安打性は5本。球種が事前に予告されるとはいえ、昨季10勝、防御率1・75で最優秀防御率のタイトルを獲得した右腕から、初対戦で芯に当てることは容易ではない。にもかかわらず、鋭い打球を飛ばし続けた。

 「実戦で球を見る機会はなかなかない。打席に立てたのがいい練習になりました。(相手は)1軍で活躍されてるピッチャー。打席に立てたというのは大きかった」

 3打数無安打1死球に終わった前日の紅白戦後に「野口なんかバテバテやな。バット、全然出えへんな」と見ていた岡田監督も、一夜で変わった姿を見て「野口、凄いやん。そら野口にとったら自信になるやろなあ」と大絶賛した。キャンプ序盤から持ち前の長打力を「天性のもん」と評価してきた指揮官を、また喜ばせた。

 昨秋の11月に支配下登録を勝ち取り、背番号97をつけて初めて臨む対外試合の出場が16日の2軍練習試合・中日戦に決定した。同じ外野手で両翼のレギュラー獲りを狙う前川と参戦。きょう14日で第3クールは最終日を迎え、今後は実戦でふるいにかけられる段階に突入する。

 「疲れてはいますけど。疲れてるからこそ頑張らないと成果は出ない。より一生懸命頑張る。結果を求めて、しっかりやっていきたい」。ここからが勝負であることは百も承知だ。外野両翼のレギュラー争いは左翼・ノイジー、右翼・森下で確定ではない。定位置獲りへの道を切り開くためにも、結果にこだわり続ける。(石崎 祥平)

《野口の今キャンプでのアピール》
 ★2日 全体メニュー終了後の特打で打撃投手を相手に69スイング、5連発を含む23本の柵越え。岡田監督はその長打力を「持って生まれたというか、天性のもんやろな」と称賛。

 ★7日 ランチ特打で118スイング中、7連発を含む26本の柵越えを披露。

 ★11日 紅白戦に紅組の「3番・左翼」で出場。3回無死一、二塁で西純の145キロにバットを折られながらも左前適時打。

 ◇野口 恭佑(のぐち・きょうすけ)2000年(平12)7月17日生まれ、長崎県出身の23歳。創成館では1年秋からベンチ入りし、3年春夏に甲子園出場。九産大では4年春に九州六大学リーグでベストナイン。22年育成ドラフト1位で阪神入り。23年は2軍で67試合に出場し打率・303、6本塁打、18打点。11月14日の契約更改時に支配下選手へ昇格。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

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