日本ハム斎藤友貴哉が右膝じん帯断裂から154キロ復活!「遠足に行くような気分で前日から楽しめた」

2024年02月23日 06:00

野球

日本ハム斎藤友貴哉が右膝じん帯断裂から154キロ復活!「遠足に行くような気分で前日から楽しめた」
打者と対戦形式のライブBPに登板した日本ハム・斎藤 Photo By スポニチ
 剛腕が復活の一歩だ。日本ハムの斎藤友貴哉投手(29)が22日、国頭での2軍キャンプで打者と対戦形式のライブBPに登板した。昨春キャンプで右膝前十字じん帯を断裂し、打者に投げるのは約1年ぶり。新庄剛志監督(52)も視察に訪れた中で、打者5人に対して安打性は1本のみに抑え、最速154キロをマークした。
 万感の思いで腕を振った。右膝に激痛が走った昨春キャンプ初日の紅白戦から386日。斎藤がマウンドに上がり、打者に剛速球を投げ込んだ。

 「緊張は凄いしていたんですけど、1年ぶりぐらいに投げられた。自分の中では投げられただけでも100点満点です」

 最初に対戦した中島からは132キロのフォークでの空振り三振でスタート。安打性は1本許したが、ドラフト4位・明瀬(鹿児島城西)からも空振り三振を奪い、自己最速には5キロ及ばないものの最速154キロを計測。対戦後は満足そうな笑みを浮かべ「バランスを重要視して投げた。真っすぐがまだちょっと(感覚が)つかめていないので、ここからブルペンでつぶしていきたい」と野球ができる喜びに浸った。

 昨季から斎藤に大きな期待を懸け、今キャンプ初めて国頭キャンプを訪れた新庄監督は「リリースポイントが安定していなくて、打者から見やすい球を投げていた」と指摘しつつも、「修正していけば全然、1軍で活躍できる投手なので心配していない」と変わらない期待を寄せた。

 故障した右膝に対する怖さはまだある。それでも、懸命にリハビリを積み重ねてここまで来た。だから「遠足に行くような気分で、前日から楽しめた」と童心に返って思い切り腕を振った。今後はライブBPでの登板を重ね、3月中には実戦復帰する見込み。「脳にこびりついている負傷のイメージを取り除いて、パフォーマンスを発揮できる体にしたい」と斎藤。最速159キロの剛腕の完全復活は近い。(田中 健人)

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