広島・栗林 “聞く力”駆使してフォーム改造 目標はチーム最多登板

2024年02月23日 05:05

野球

広島・栗林 “聞く力”駆使してフォーム改造 目標はチーム最多登板
独占インタビューに応じた栗林(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 広島・栗林良吏投手(27)が2次キャンプ地の沖縄でスポニチの単独インタビューに応じた。自己ワースト7敗(3勝)を喫するなどシーズンを通して守護神の務めを果たすことができなかった昨季の悔しさを糧に絶対的守護神への返り咲きを目指す今季。オフから“聞く力”を駆使して投球フォームの改造に着手し、武器とするフォークの精度向上に手応えをつかんで臨む4年目は「シン・栗林」としてチーム最多登板を目標に掲げ、巻き返しを期す。 (取材・構成=長谷川 凡記)
 ――春季キャンプも終盤。調整具合は。
 「スムーズにマウンドにも上がれているし、順調に来ている」

 ――投球フォームが脱力しているように見える。
 「バランスが一番大事。投げ急がず、しっかりと右足に体重を乗せるというところは、やるようにしている」

 ――体の使い方を意識して投げている球の変化は。
 「フォークは良くなった。真っすぐが、もっと思うようにいけば、いいかなと思う」

 ――昨年はフォークを操るのに苦労していたが、振り返ると、何が要因にあったのか。
 「振り返っても何がダメだったのか、本当の理由は分からない。ただ、左足が踏み込んだ時に、沈み込みすぎていたというところはある。左足の使い方を変えて、今年は落差が増した」

 ――常に挑戦する姿勢が見られる。そこは大事にしているのか。
 「挑戦というより、人のアドバイスを聞くようにしている。カープでは、データを見てくれるアナリストの方や、トレーナー、投手コーチが、いろんなアドバイスをくれる。例えばアナリストの方に投球フォームで“去年とは、こういうところが違う”だとか、いろんなことを教えてもらって。それを再現するために、体の使い方をトレーナーの人に聞いたり、周りに助けを求めるというのは自分はずっとやっている」

 ――いろんなことを聞いて取り組む中で、迷いが出ることはないのか。
 「それはない。投手コーチなら、これまでの経験があって、トレーナーさんだったら、体の知識は詳しい。すべて自分よりも知識が多い人から学ぶので、疑うことなく、受け入れてやっている」

 ――意見を聞いた上で、自分の中で大切にしていることは。
 「まずは試すということ。何を言われても、やってみて、もしかしたら、それが合うかもしれない。試すということが大事」
 ――そうした取り組みをして、良かったと思うことはある。

 「去年は調子が悪い時に、アナリストの方や投手コーチの方に足の歩幅に関することを言われた。それを改善しようとして、自分の中では、すごく違和感があった。そうした時に、トレーナーに相談して、“左足のブレーキ、ブロッキングをしたら、バランス良く、自分の投げたいフォームになれるんじゃないか”と言われたので、左足の使い方の練習をしたら、結果的に良くなった」

 ――今年は巻き返しへの思いが強い。
 「去年のことがあるので、そうならないように。自分のやってきたことを信じて、今はやるしかないと思っている」

 ――成績を上げて、首脳陣の信頼も上げていきたい。
 「一番は結果を出して恩返しをするしかない。自覚と責任を持って、開幕に100%に持っていけるようにしたい」

 ――今年の目標は。
 「昨年は島内がチームで一番試合数を投げていた。“島内があれだけ頑張っているから、もっと頑張らなくちゃ”と思った。今年は自分がそういう存在になって、リーグ優勝、日本一に貢献したい」

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