巨人・松原 3安打で猛アピール レギュラー返り咲きへ「毎日がラストチャンス」

2024年02月23日 19:42

野球

巨人・松原 3安打で猛アピール レギュラー返り咲きへ「毎日がラストチャンス」
<巨・神>初回無死、松原は中前打を放つ。投手伊藤将(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 電光石火の攻撃を先導した。今季初のオープン戦で1番に起用された巨人・松原が、第1打席に中前打で出塁し、先制点を演出。打者一巡の猛攻となって迎えた第2打席でも左前適時打を放った。7回の第4打席でも左前打と3安打。外野手争いへ猛アピールした。
 「オープン戦とはいえ、去年ヒット1本も打ってない。その中で、今日3本打てたのが1番大きい収穫」

 決死の覚悟で臨んだ。21年には1番打者に定着し、育成出身としてセ・リーグでは初となる2桁本塁打を達成するなどブレークも、22年は50試合で打率・113。昨季は21試合のみの出場となり無安打に終わった。それでも、今キャンプは1軍スタート。「この2年間あんな苦しい思いをしたので。毎日がラストチャンスだと、ずっと思ってやっている」。結果が求められないオープン戦だが、生き残るために結果が欲しかった。

 取り組みを形で示した。凡退した2打席も遊ゴロと中堅から逆方向の打球を徹底して意識。阿部監督からの「ずっと遊ゴロを打っとけ」という指令を遂行した。「ずっと練習の中でもやってて、いい形になってきた」と手応え。逆方向を意識することで結果的に開かなくなり「粘りも出るしムダな凡打が減る」と好結果につなげた。

 外野手のレギュラーと1番打者が白紙の中で存在を示した。「1番バッターとしての役割は1番意識した」。今季、チームではファンにイメージと愛着を持ってもらうために登場曲の固定化を推奨。この日、背番号59は5打席全てで「THE BLUE HEARTS」の「電光石火」を使用した。その曲に乗り、天敵である阪神・伊藤将から初回7得点の猛攻を呼んだ。

 絶好のスタートを切ったが「シーズン終わるまで気を抜かないと思ってやっている。手放さないように頑張ります」と松原。最後までかけぬける。(小野寺 大)

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