阪神・野口 1軍生き残り執念弾 2軍練習試合参戦で待望今春“1号”「バッティングでアピールしたい」

2024年02月23日 05:15

野球

阪神・野口 1軍生き残り執念弾 2軍練習試合参戦で待望今春“1号”「バッティングでアピールしたい」
<阪神2軍 練習試合 中・神>3回、野口は先制の2点本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【2軍練習試合   阪神4―1中日 ( 2024年2月22日    読谷 )】 1軍生き残りへの執念を乗せた打球は、左翼スタンドの芝生で跳ねた。中日2軍との練習試合(読谷)に1軍から参戦し、「3番・左翼」で先発出場した阪神・野口が、2軍戦2試合を含む今春対外試合5試合目で、初安打となる待望の今春“1号”を放った。
 「全然、1本打てていなかったので。(やっと出た)1本がたまたまホームランだったんですけど、本当にうれしかった。最後の1クール。バッティングでアピールしたい」

 3回2死一塁の第2打席。「たぶん何も考えていない」。カウント1―1から中日・福が投じた内寄りの直球を無心で振り抜いた。昨季まで1軍通算260試合に登板し、20年には最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得した左腕から、価値ある一撃。2軍戦で、これ以上のアピールはない。

 この一撃は、宜野座の岡田監督にまで届いていた。2軍戦をテレビ観戦した指揮官から「(野口が)インコース真っすぐを本塁打してすぐ、井上はインコース真っすぐをどん詰まりのセカンドゴロやったら目立つわな」と賛辞を引き出した。見守った和田2軍監督からも「一振りで仕留めるといういいところが出た」と称えられた。

 外野の一角を巡り森下、前川、小野寺、井上、ミエセスらとしのぎを削る日々。昨季レギュラーを張った森下、抜群の打力でアピールを続ける前川らの背中に食らいつこうともがきながら結果に恵まれなかったが、ようやく持ち味を発揮した。

 当然、まだチャンスはある。1軍で戦うために「変化球の見極めとかもまだまだ全然。積極性というか、数少ない中で一球で仕留められるように準備していけたら」と課題も自覚。背番号97が、現状打破を期す。(杉原 瑠夏)

おすすめテーマ

2024年02月23日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム