日本ハムのドラ1細野が100%の再現性!予告通り152キロ

2024年02月23日 06:00

野球

日本ハムのドラ1細野が100%の再現性!予告通り152キロ
ブルペン投球を行った日本ハムのドラフト1位・細野(東洋大) Photo By スポニチ
 大器の片りんを見せた。日本ハムのドラフト1位左腕・細野晴希投手(21)が22日、国頭での2軍キャンプでブルペン投球を行った。捕手を座らせてのブルペンでは今キャンプ最多の30球を投じ、最速は152キロをマーク。視察に訪れた新庄剛志監督(52)も左腕に熱視線を送り、直球の威力に太鼓判を押した。
 ブルペン捕手の後ろには新庄監督、稲葉2軍監督が並ぶ。当然、細野は「緊張感のあるブルペン」と言った。だが、切れ抜群の直球を投げ込むと、指揮官からは「ナイスボール」の声が国頭のブルペンに響いた。

 「それなりに出力も出ていた。自分の感覚と球速が大体合っていたので、そこは良かった」

 18日のブルペンでは、直球のみで10球を投じたが、今キャンプで初めてスライダーやスプリットなどの変化球も解禁。30球を投げ「(スプリットは)大学4年の秋に手応えをつかんでいた球種。4年の時と変わらず投げられていた」とうなずいた。投球後には新庄監督と数分間会談。セットポジションの際に胸の前で構えるグラブからのぞく手首の角度などで球種が分かってしまうという癖を指摘され「僕も変えた方がいいと思っていた」と“初指導”も歓迎した。

 非凡な感覚も垣間見えたのが最後の30球目だ。より下半身の動きを速くし、「152キロを狙って投げにいった」と言うと、実際に球速はこの日最速の152キロをマーク。2度の沢村賞を獲得した巨人・菅野もかつて、球団公式YouTubeで、宣言した通りの球速を投げる様子が公開されており、球界トップレベルの右腕ばりの感覚を見せた。

 投球に熱視線を送った新庄監督は「凄く面白い。左投手であのインコースに入ってくる真っすぐは、ほれぼれする。10球中7球ぐらいあれが(内角に)来てくれたら使えますね」と評価した。現状で、キャンプ中の実戦登板は予定されていないが「早く打者が立った時にどういう投球をするのか見てみたい。もしかしたら、(試合も)マウンドでかなり力が出る選手かもしれない」と期待を寄せた。

 ともに大学日本代表で戦ったドラフト2位の進藤(上武大)や、楽天のドラフト1位左腕・古謝(桐蔭横浜大)ら既に実戦デビューを果たした同学年も多いが「その人たちに比べたら出遅れている感じはあるけど、最終的に一番だったというふうに言われるように」と力強い。細野は細野のペースで、スターへの階段を上がっていく。(田中 健人)

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