大谷 ドジャース1号!177日ぶり実戦で“芯詰まり”逆方向弾 ロバーツ監督「格が違う」

2024年02月29日 01:30

野球

大谷 ドジャース1号!177日ぶり実戦で“芯詰まり”逆方向弾 ロバーツ監督「格が違う」
ドジャース・大谷翔平 Photo By スポニチ
 【オープン戦   ドジャース9―6ホワイトソックス ( 2024年2月27日    グレンデール )】 デビュー戦で移籍1号だ。ドジャースの大谷翔平投手(29)が27日(日本時間28日)、ホワイトソックス戦に「2番・DH」でオープン戦初出場。昨年9月3日以来177日ぶり、移籍後初の実戦で第3打席に左越え2ランを放った。技術とパワーが融合した“芯詰まり”弾。MVPトリオが初めてそろって出場した一戦で新生ド軍打線の破壊力を早くも見せつけた。
 顔をしかめた。左翼へ高々と舞い上がった打球。「ちょっと(角度が)高いかなと思った。(打球が飛びやすい乾燥気候の)アリゾナでどうかなっていうところ」。大谷も半信半疑だった打球は左翼席へ着弾した。デーブ・ロバーツ監督も「レフトフライかと思った。誰もが目を奪われた。格が違う」と驚いた。SNSでも「レフトフライ」がトレンド入り。ド軍のユニホームを着た初戦で、青の衝撃を残した。

 2打席凡退して迎えた5回2死一塁。エンゼルスで昨年、1カ月だけ同僚だった右腕リオーネに対し、フルカウントからの95マイル(約153キロ)内角直球をこするようにかち上げた。飛距離377フィート(約115メートル)、打球速度102マイル(約164キロ)。外角攻め一転、厳しい内角球にも振り負けない。2度目の右肘手術から177日ぶりの実戦で、昨年8月23日以来188日ぶりの一発だった。

 技術とパワーが凝縮された。日本ハム時代の15年。2月11日の練習試合・阪神戦で今回と同じように詰まりながらも左翼席へ運び「芯詰まり」と独特の表現で解説した。芯よりやや手元から「ボールをバットで転がすイメージ」。ボールとバットの接触時間が長くなることで、より力が伝わる。打者に専念する今季。自主トレ、キャンプでは入念に体をつくり上げるなど、年々、大きくなる体に蓄えたパワーと技術を証明する逆方向弾だった。

 満面の笑みで生還。次打者のフリーマンも自分のことのように喜んで出迎えた。5回は3者凡退なら打席が回らず、もう一度、守備に就くはずだった3番打者。4回の攻撃後「絶対、打ってくれよ」と声をかけられ「フリーマンは僕が(アウトで)終わっていたら、もう一回守備に行かなければいけなかった。回せてよかった」と笑った。

 大谷が初出場し1番からベッツ、大谷、フリーマンのMVPトリオが今春初めてそろい踏み。主役のド軍1号に、6678人の観衆もスタンディングオベーションで迎えた。「前後はもちろん、それ以降もいい打者が続く。楽しみだし勉強しながら対応していきたい。順調に戻ってこられたことが一番良かった」。最強打線の第一歩で「ドジャース・大谷」が、最高のスタートを切った。(柳原 直之)

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