阪神・村上 150キロよりも、キレある140キロ台後半を スピードよりも大切なものとは

2024年04月10日 05:15

野球

阪神・村上 150キロよりも、キレある140キロ台後半を スピードよりも大切なものとは
<神・広>先発した村上(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1-0広島 ( 2024年4月9日    甲子園 )】 【記者フリートーク】3回以降の村上はまぎれもなく、MVPを獲った昨季の村上だった。コーナーと低めに集めた。3回5失点KOされた2日のDeNA戦後、1週間かけて修正をした。助言を送った安藤投手コーチは安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 前回登板は、初回の初球に嫌な気配を覚えたという。ドラフト1位・度会に投げた151キロ直球。出すぎた球速が歯車を狂わせたと感じた。

 「あの時、村上がスコアボードの球速をチラッと見たんだよね。ベンチで、“あ、見た”って思った。スピードを意識するんじゃないかって。結果的に、あの日は制球が甘かったことが響いた」

 丁寧に丁寧に。150キロよりも、キレある140キロ台後半を――。昨季大ブレークをもたらせた最大の武器を、右腕に思い出させた。その結果がこの勝利。原点に立ち返った村上は、この先もきっと大丈夫だ。 (阪神担当・倉世古 洋平)

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