西濃運輸が白星発進 4年目右腕の野田晃誠が公式戦初完投初完封「今日1日はしっかり嬉しさを感じる」

2024年04月12日 19:55

野球

西濃運輸が白星発進 4年目右腕の野田晃誠が公式戦初完投初完封「今日1日はしっかり嬉しさを感じる」
<西濃運輸・三菱自動車倉敷オーシャンズ>西濃運輸・野田は被安打2の力投で公式戦初完投初完封 Photo By スポニチ
 【社会人野球第66回JABA岡山大会 Bブロック   西濃運輸3―0三菱自動車倉敷オーシャンズ ( 2024年4月12日    倉敷マスカット )】 2球場で開幕し予選リーグが行われた。西濃運輸は先発の野田晃誠投手(25)が被安打2の力投で三菱自動車倉敷オーシャンズ打線を完封した。
 「カーブの精度が高くて、カウントを取れたのが大きかった。ワンストライクからスタートだとピッチャー心理的にも楽だし、それがいい方向に回っていたと思う」

 球速100キロ前後のカーブでカウントを整え、140キロ台前半の直球とのコンビネーションが効果的だった。打たせて取る投球術で奪三振はわずか2個。2回無死から唯一の四球を与えたが、1死後に三振併殺で切り抜けるなど、女房役の城野達哉の貢献も大きかった。

 チームは昨秋の日本選手権で4強に進出したが、野田に登板機会はなかった。選手権の予選後に疲労骨折していた右肘を手術したからだ。リハビリに励み、本格的に投球練習を始めたのは今年2月の春季キャンプから。故障明けの状態を考慮して先発起用した佐伯尚治監督も「投げているボールが良かったので、(続投するか)本人に確認しながらだった。完投っていうのは記憶にないですね」と称えた。

 佐伯監督の記憶は正しかった。野田も「一度、9回まで行ったんですけど、途中で変わっちゃって。完投は今日が初めてです」と振り返る。公式戦初完投は完封のおまけがついた。

 愛知東邦大から入社して4年目で、投手陣では2番目の年長者になるだけに「やっぱり自分が引っ張っていかないといけない立場だと思う」と自覚も十分だ。試合終了直後はマウンドで喜びを示さなかったが、実感は徐々に湧き上がってきたようだった。

 「こんなことできるかわかんないんで、今日1日はしっかりと嬉しさを感じて、また明日から切り替えてやっていくようにしたいです」

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