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【甲子園】神村学園 吹奏楽部が奏でる「オー・シャンゼリゼ」で“パリ”っと8得点発進

2024年08月11日 05:00

野球

【甲子園】神村学園 吹奏楽部が奏でる「オー・シャンゼリゼ」で“パリ”っと8得点発進
<神村学園・木更津総合>7回、適時三塁打を放ちガッツポーズする神村学園・今岡(撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第4日・1回戦   神村学園8―5木更津総合 ( 2024年8月10日    甲子園 )】 1回戦4試合が行われ、昨夏4強の神村学園(鹿児島)が木更津総合(千葉)を8―5で下した。3―4の7回に4長短打を集めて一挙4点を奪って逆転に成功。3番の今岡拓夢(2年)が決勝の適時三塁打を放った。チームは12年から出場した5大会連続で初戦突破を果たし、昨夏を超える旋風を狙う。
 快音が甲子園に鳴り響いた。神村学園が4―4と同点に追いついた7回。なおも1死二塁のチャンスで今岡が代わったばかりの2番手投手の初球スライダーを捉え、勝ち越しの左中間三塁打。激しいガッツポーズを見せた背番号6は「ここは絶対に打たないといけない気持ちだった」と胸を張った。

 1年夏からベンチ入りし、これが3度目の甲子園。6回の第3打席までは3打席2三振と結果を出せず、「もう少し自分のスイングができるまで引きつけよう」と修正した。小田大介監督は「それまでの内容が悪くても、あの場面で打てる。今岡にはスター性を感じる」と称えた。

 “パリ色”の応援を力にした。得点をすると「オー・シャンゼリゼ」がスタンドで流れた。吹奏楽部が昨夏に採用。プロ注目のスラッガー、4番・正林輝大(3年)が甲子園での盛り上がりを肌で感じ「新しい伝統をつくりたい」と継続を要望した。今岡は「好きですね。吹奏楽部が凄いです」と笑みを浮かべた。

 約束を果たすために負けられない。昨年の主将だった兄・歩夢さん(現金沢学院大=顔写真)は昨夏の甲子園で24打数7安打1本塁打と活躍し、ベスト4入りに貢献した。甲子園の土を持ち帰らなかった兄から「日本一の砂を持って帰ってこい」と夢を託された。「お兄ちゃんがチームをめっちゃ引っ張ってベスト4まで進んだ。超える戦いを残したい」。甲子園の“金メダル”まで突き進む。 (杉浦 友樹)

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