阪神・高橋遥人の“見えない力”で勢い取り戻せるか 11日先発

2024年08月11日 08:00

野球

阪神・高橋遥人の“見えない力”で勢い取り戻せるか 11日先発
阪神・高橋(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1―5広島 ( 2024年8月10日    京セラD )】 【畑野理之 談々畑】阪神・大竹耕太郎が2回に堂林翔太に中越えに2点二塁打されて先制され7回にも会沢翼と矢野雅哉に適時打を浴び降板。阪神移籍後広島とは11度目の対戦で初めて敗戦投手になった。
 攻撃は2回の大竹の右前適時打による1得点しか奪えず、広島・森下暢仁に完投を許した。大竹とは逆に、22年4月以来となる白星献上だった。

 明確に数字で出ている両先発投手のデータを比較すれば、阪神有利と考えるのが普通だが、結果は真逆になった。9日の初戦、エース村上頌樹と、今季初先発だった森翔平とのマッチアップでも大方の予想をくつがえされた。ペナントレース終盤にきて広島の勢いを感じてしまう。

 岡田彰布監督は試合後、虎番の取材に応じなかった。一方の広島・新井貴浩監督は「ドウ(堂林)は調子が良かったので期待してスタメンでいった。左の大竹だからとか数字的なものは見ず、選手の状態を見てね」と当然のように威勢がよかった。

 本紙評論家の広澤克実氏はヤクルト、巨人、阪神で4番を打ち、すべての球団でリーグ優勝を経験している。その経験則からペナントレース優勝にもっとも大事なのは、流れや勢い、幸運など目に見えないものをいかにつかめるかだという。

 「セ・リーグは阪神、巨人、広島の3球団で競っているけど、ここからは、単純に打力や投手力だけでは決まらない。たとえミスをした選手がいて負けたとしても、その選手のせいではなくて、周りの選手がカバーしてやれなかったから負けるのであって、チームが一つになって同じ方向を向いて進めるかが大事」

 残り39試合で首位から4ゲーム差つけられた。その間には巨人もいる。そして自力優勝消滅の条件もちらつく。連覇へ数字的には厳しいのは否定しないが、勢いさえ取り戻せば…。今日先発する高橋遥人には、その見えない力をもっていると期待する。

 高橋がマウンドで躍動する姿、思いっきり腕を振って広島打線を牛耳る姿、そして、それだけではなく、チームメートのみんなが打って、守って、盛り上げて、助けてやれるかも見たい。

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