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【甲子園】早実・中村 幼い頃から野球が「全ての中心」

2024年08月16日 05:00

野球

【甲子園】早実・中村 幼い頃から野球が「全ての中心」
<早稲田実・鶴岡東>力投する早実先発の中村(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第9日・2回戦   早実1―0鶴岡東 ( 2024年8月15日    甲子園 )】 【記者フリートーク】早実・中村は生粋の野球好きだ。父・秀典さんが所属した社会人野球のプリンスホテルは00年限りで廃部。引退後は立命大でコーチを務め、母・由佳さんら家族で練習場に行くことがあった。当時、幼稚園年長だった中村は憧れを抱き「保育園にアップシューズとユニホームで行きたい」と母に直訴した。
 まだ野球を始めていなかったため保育園では友達とボールもバットも使用しない「エア野球」をプレー。自分たちだけに「見える」ボールで三振を奪い、快打を連発。保育士はほほ笑ましく見守ったが、本人は一投一打に熱狂した。さらにスコアブックを書ける母には「仮想オーダー」を書くようお願い。友人を一人一人読み上げ「勝てるチーム」を編成した。中村にとって野球とは何か。母は「全ての中心」と言い、父は「本物の野球好き」と笑った。足を引きずっても打席に向かうほど、野球が好きである。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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