日本ハム 2162日ぶり貯金12 ロッテ・朗希16球“KO”後に打線爆発

2024年08月16日 06:00

野球

日本ハム 2162日ぶり貯金12 ロッテ・朗希16球“KO”後に打線爆発
<日・ロ>3回、先制2ランを放った水野を出迎える新庄監督(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム6―1ロッテ ( 2024年8月15日    エスコンF )】 2位の日本ハムは15日、ロッテに6―1で快勝し、18年9月以来6年ぶりの貯金12に到達した。3回に水野達稀内野手(24)が先制の決勝2ラン。その後も打線がつながり、この回一挙6得点を奪い試合を決めた。相手先発・佐々木朗希投手(22)が左足アキレス腱に打球を受け、2回途中で緊急降板。難敵右腕が不在となる中、3位ロッテとの直接対決に2勝1敗で勝ち越し、再び1ゲーム差をつけた。
 帰ってきた「北のロッキー」が、強力な先制パンチをお見舞いした。0―0の3回無死一塁。水野が右翼席へ決勝の4号2ランを叩き込んだ。2番手・坂本の初球を捉える会心の一発。5月31日のDeNA戦以来、右足首負傷から復帰後の初アーチが猛攻への号砲となった。

 「チームに貢献した打撃は(1軍に)上がってきてから初めてだったので、素直にうれしかった」

 2回1死。浅間の打球が相手先発・佐々木の左足アキレス腱に直撃し、降板に追いやった。緊急登板となった坂本を、回をまたいだ3回に攻略。レイエスにも12号3ランが飛び出すなど6安打を集中して一挙6得点。新庄監督は「坂本君も心の準備ができていなかっただろうし」と語り、難敵右腕の交代が快勝の呼び水となった。

 プロ3年目の水野は今季、開幕から不動の遊撃でチームを支えた。しかし、6月21日の楽天戦で走塁中に右足首を負傷。球宴も無念の出場辞退となったが、吉村浩チーム統轄本部長から励まされた。先月18日には2軍施設で「後半戦は絶対に必要になってくるから、ゆっくり治してほしい」と声をかけられ、気持ちが楽になった。

 2位を争うロッテとの3連戦に勝ち越し、チームは2位を堅守。18年9月14日以来2162日ぶりの貯金12とした。新庄監督は「水野君は、顔が若い頃の赤井英和さんに似ていますよね。先制パンチを食らわせて」と、浪速のロッキーを引き合いに褒めちぎった。水野は言う。「日本一を狙える位置にいる」。虎視眈々(たんたん)と逆転KO勝ちを狙う。(清藤 駿太)

 ≪先行逃げ切り≫日本ハムは55勝43敗7分けの勝率・561とし、今季最多で18年9月14日以来となる貯金12を記録した。この日は3回に6点を先制。今季先取点を奪った試合に、チームは40勝10敗3分けの勝率・800。両リーグを通じソフトバンクの・828に次ぐ2番目の高勝率と先攻逃げ切りが決まっている。

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