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先発投手は少なくとも6回は投げなければ…MLBがピッチクロックに匹敵する極端なルール変更を検討中

2024年08月16日 05:05

野球

先発投手は少なくとも6回は投げなければ…MLBがピッチクロックに匹敵する極端なルール変更を検討中
MLB
 MLBが新たに極端なルール変更を検討していると、スポーツ専門局「ESPN」電子版のジェシー・ロジャース記者が15日(日本時間16日)に報じた。
 同記者によると、コミッショナー事務局は、先発投手がマウンドに長くとどまって、試合の後半まで投げ続けることを望んでいる。加えて肩ひじを痛め、手術のために長期離脱するケースを減らすことも目指している。そして最近の試合で、三振が多くなりすぎていることについて、バランスを取り戻したいと願っている。そのための極端な変更とは先発投手がマウンドに上がるたびに少なくとも6イニングを投げなければならないというもの。

 先発投手の存在感を以前のレベルに戻し、ファンはチームの顔である先発投手が常に試合の大半を投げると期待できるようになる。ESPN の集計したデータによると、14年には先発投手が1試合平均で約6イニング(5.97イニング)を投げていたが、今季は5.25イニング、3Aでは4.3イニングにまで減少している。

 とはいえ、打ち込まれたり、ケガをした投手に無理やり6回まで投げさせるわけではない。リーグの議論には、例外規定が含まれていて、早めに交代できる状況としては、すでに100球を投げている4点以上の自責点を記録している、ケガをした(試合後負傷者リストに入れねばならない)などが考えられている。

 これらの例外を除けば、先発投手は少なくとも6イニングを投げなければならない。これにより、チームは新しい基準に合わせてピッチングスタッフを構築し直す必要がある。マイナーでの投手の育成方針も変わるし、アマチュアの世界にも影響が波及する。6イニングを投げなければならないとなれば、投手は近年のように目いっぱい投げ続けるのをやめ、打たせて取るなど、投球スタイルを変える。先発投手が加減して投げることで、肩ひじのケガ減少し、打者にとっては打ちやすくなり、試合の中でのアクションも増える。

 まだ検討段階で、実施するとしてもピッチクロック導入の時と同様、マイナーでの実験などを重ね、たっぷり時間をかける方針だ。

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