【甲子園】掛川西・栗林毅知、静岡が誇る名将Jrは名ブルペン捕手 将来は父と同じ道「人を教える立場に」

2024年08月16日 05:00

野球

【甲子園】掛川西・栗林毅知、静岡が誇る名将Jrは名ブルペン捕手 将来は父と同じ道「人を教える立場に」
<岡山学芸館・掛川西>ブルペン捕手としてチームを支えた掛川西・栗林(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第9日・2回戦   掛川西0―2岡山学芸館 ( 2024年8月15日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】ブルペンには背番号19のスペシャリストがいた。掛川西・栗林毅知(3年)は、今春からブルペン捕手に専念。試合には敗れたが、送り出した投手陣は7安打2失点と躍動した。
 ブルペンで球を受ければ、投手の球質だけでなく、精神状態も手に取るように分かる。継投が決まっていても、栗林が「状態が良くない」と感じれば、変更することもあった。静岡大会から一度も試合には出場しなかったが「試合に出る選手も出ない選手も立場が違うだけで役割はそれぞれある。自分の役割を全力でやっていけばチームにとって大きなプラスになる」と信じてやりきった。大石卓哉監督からも“仕事人”として信頼は厚かった。

 父は静岡高監督時代に春夏通算7度、甲子園出場を果たし、楽天・堀内や中日・村松を育てた俊輔さん(52)。1回戦からアルプススタンドで見守る父の目の前で自分の役割を全うした。父も立った聖地での2試合。「凄くいい場所というか、野球を楽しめる場所で、やっぱり野球をやるなら一番いい場所だった」と感謝も込めて父に伝えた。

 将来の夢は父と同じ教師。「(高校野球の)監督は分からないけれど、人を教える立場になりたいです」。ブルペンで投手陣に寄り添ってきたように、生徒に寄り添っていくつもりだ。(矢所 香)

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