71歳「現役最年長棋士」青野照市九段が通算800勝達成!史上26人目「絶対できないと思っていた」

2024年02月20日 15:50

芸能

71歳「現役最年長棋士」青野照市九段が通算800勝達成!史上26人目「絶対できないと思っていた」
通算800勝の喜びを語る青野照市九段(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 将棋の現役最年長棋士、青野照市九段(71)が20日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた対局で通算800勝(将棋栄誉敢闘賞)を達成した。史上26人目で、71歳での800勝到達は最高齢となる。
 静岡県焼津市出身の青野は1974年(昭49)に四段昇段。同年の新人王で棋戦初優勝を飾り、89年(平1)には王座戦でタイトル戦初出場を果たした。順位戦A級には通算11期、竜王戦1組は通算6期在籍。連盟では常務理事、専務理事などを歴任した。

 この日の対局後、取材に応じた青野は「現役50年と通算800勝を目標にしていたが、途中では絶対できないと思っていた」としみじみ回想。負け数は895で、800勝以上を挙げた棋士では唯一の負け越しにも「諦めが悪い人間なので、それが良かったのでは。順位戦A級でもほとんどが開幕3連敗のスタート。それでももうダメだという気持ちにはならなかった」と誇らしげに明かした。

 印象に残る対局は「たった一度のタイトル戦(王座戦)。ただ後悔しているのは昨年8月の銀河戦で頓死したこと」と苦笑い。

 現在在籍している順位戦C級2組で開幕から8連敗し、規程で残る公式戦を全て終えた時点で引退となる。だが「まだ引退していませんので」と繰り返す青野。「晩年になった先輩棋士が昼過ぎに投了して飲みにいってしまうのをよく見ていたが、そうなったらやめようと思っていた。長い時間の対局を最後まで頑張れる体力と気力が最後まで残っていたのはありがたいこと」とにこやかに話していた。
 

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