テレ朝 旧ジャニ所属タレントの起用の方針に変更なし 補償の動きも「一歩一歩進んでいる」

2024年02月27日 14:33

芸能

テレ朝 旧ジャニ所属タレントの起用の方針に変更なし 補償の動きも「一歩一歩進んでいる」
東京・六本木のテレビ朝日社屋 Photo By スポニチ
 テレビ朝日は27日、東京・六本木の同局で定例社長会見を行い、「SMILE―UP.」(旧ジャニーズ事務所)所属タレントの番組への今後の起用について言及した。
 同局の篠塚浩社長は「SMILE―UP.」のタレントに起用の方針はこれまでの「企画内容を見て総合的に判断する」という点で「変更はない」とコメント。編成担当の西新常務は「当社はもともとタレントさんには罪はないという認識のもと、ずっと動いている。(4月改編は)まだ発表はしていないが、通常の作業をしている」と4月以降のキャスティングもあることを示唆した。

 同社の補償の動きへの受けとめについては、篠塚社長は「(進捗は)2週間ごとに発表されていると思うが、数十名単位で増えている。一歩一歩進んでいるなという印象は持っている」と評価。「今後も引き続き、被害を訴えている方々に対し、誠実に向き合うことを期待している」と語った。またマネジメントを行う新会社STARTO ENTERTAINMENTについても「段々体制は整ってきている」としたうえで「こちらもコンプライアンスを強化して、人権侵害が起こらないよな体制を作っていただきたいとお願いをしているところ」とコメント。同社との関係に「今後とも連絡を取り合って、公正かつ透明性を持った事実関係を構築していきたいと考えております」とした。

 ジャニー喜多川氏の性加害を巡る一連の問題では、同社の公式サイトによると、先月31日時点で補償受付窓口に被害を申告したのは計948人になり、このうち242人に補償内容を通知した。合意者数は計190人、支払者数は計170人となった。具体的な金額は公表していない。

 篠塚社長は昨年11月の定例会見で、性加害問題を受けて同事務所のタレントの起用について「従来通り変わりありません。引き続き総合的に判断してまいります」「タレントのみなさんに問題があると思っていませんので。企画の内容とかテーマに沿って総合的に判断していく」と述べていた。

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