谷口キヨコ “元気なキヨピー”が番組で初めて弱音吐いて気づいたこと…「共感」の癒やし力

2024年02月27日 18:40

芸能

谷口キヨコ “元気なキヨピー”が番組で初めて弱音吐いて気づいたこと…「共感」の癒やし力
寒さの中の屋外イベントのため、まるで越冬隊員のいでたち。無事終了~ Photo By 提供写真
 【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】一年で一番忙しい日々が終わりました~!なんとか無事に終えることができました!その10日間はレギュラーのお仕事に加え、5時間の公開生放送と早朝からの屋外イベントの進行が2回。10年ほど前からこのスケジュールなのですが、コロナ禍のときはイベント自体ありませんでした。今年は晴れて全部復活!「うれしい!楽しい!やるぞ~!」という気持ちとともに「体調管理ちゃんとしなきゃ」という気持ちが、プレッシャーとなって押し寄せてきました。
 もちろん、これまでも、特に真冬なので体調に気を付けて臨んではいたのですが、コロナという強敵が参入してきたので余計に気を使うといいましょうか、気を使ってても感染することがあるので、もうびびってました。マスクしても、規則正しく生活してても、近所に風邪ひきさんがいなくても、「なるときはなる」風邪、インフルエンザ、コロナ…冬の街はマジ敵だらけ、四面楚歌(そか)です。

 そんな中、近づくビッグイベントに向けての体調管理…2月に入るといろいろなこと(特にアルコール摂取量)に気を配り、人混みを避け、逃亡者のように生活をしていた私(若干大げさ)。こんな風に生活してるとたまるのよね~、ストレス。で、いつもはしない宅飲み…そのまんま寝る…12時ごろに起きる…そこからお風呂入って寝るのが2時過ぎる…。おいおい、いつもより良くないじゃん、不規則極まりない生活やん。これはあかん、と戻して普段通りの生活で、このたびなんとか無事乗り切ることができました。イエーイ、おめでとう自分、おめでとう関係者の皆さま!

 で、今回、これまでと違ったことがありました。それは私が弱音を吐いたこと。今まではこの状況を「楽しい、やる気出る!頑張る!」と言ってました。それはそうですが、体調管理せなあかんというプレッシャーを外に出すことはなかったんです。毎年決まった仕事をさせてもらえるのはありがたいし名誉なことだから、それに対してポジティブなことしか言ってはいけない。「プレッシャーで宅飲みしてる」なんてネガティブに聞こえることは言うべきではない、と。

 でも、2月になると毎年ドキドキしだすし、セーブすることも結構あるし…。しかも公開生放送にはたくさんの方に来てもらえるのか、来てもらっても5時間もそこに座って「ラジオを見ていただける」のか…。不安で不安で…今回、そのことを初めて放送で言いました。「体調管理大変やし、お客さまに来てもらえるのか不安です。不安で不安で仕方ありません。来てもらっても楽しんでもらえるか、やっぱり不安です」と。思わず本音が出てしまったのです。で、言ったあとにすごく後悔…。「リスナーさんにネガティブなことを聞かせてしまった」と。本気で落ち込んだんです…。

 でも…番組へのメールやSNSの書き込みには「そう思ってたんや、大変やなぁ」とか「会場に行って見るつもりですよ」とか…そして公開生放送当日も「不安そうにしてたから来たよ」と、私におみやげまで持って来てくれました。

 私、これまで番組では弱音は吐いてはいけない、ネガティブなことを言ってはいけない、元気なキヨピーでなくてはならない、と思い込んでました。もしかしたら平成の番組はほんまにその方が良かったのかもしれません。パーソナリティーがラジオから弱音吐くなんて…そんなことは聞きたくない。陽気に元気なことを言ってほしい。でも今はそれだけではなくなってきている…。人間、元気なときもあればそうじゃないときもある、弱ってるときがあるのが普通のこと。それはラジオ番組でしゃべってる人もそうで、それを隠して無理して明るいふりをするのは違う。弱ってるときにはそのことをさらっと言うのはありなんやな、と。

 世の中、コンプライアンス、コンプライアンスで生きにくくなってる…これが最近の通説ですが、これまで我慢してきた本音を言うことには少し寛容になってるところもあると思います。他人に対しての言動は、コンプライアンスに縛られて少々不自由に感じることがあるかもしれませんが、ちゃんと考えれば、他人が嫌がることをしてはいけないし、言ってはいけないことは言ってはいけないのです。だから当たり前のことと言えるでしょう。

 でも、「自分のこと」に対する言動に関しては緩くなっているというか…しんどいとか弱音を吐くことが悪だった時代を生きてきた私にとっては、番組内で弱音を吐いたり、しんどいと言ったあとに共感を得ることはないものやと思ってました。でも、その気持ちをシェアできることが分かり、どれほど気持ちが楽になったか…。しんどい気持ちこそシェアするものなんやな、と感じたのです。

 もちろん共感しない人もいてて、それはそれで当たり前です。なんでも100%になることなんてないから。
人はネガティブな気持ちを言葉にして出す方が良いときがあるんやな、そしてそれを共感してくれる人がいるとき、きっと癒されます。その後少しだけ元気になれると思うんです。

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