「趣味は石原家」 慎太郎さん支えた母・典子さんの思い出に4兄弟がしみじみ「親父の1番のサポーター」

2024年02月27日 21:40

芸能

「趣味は石原家」 慎太郎さん支えた母・典子さんの思い出に4兄弟がしみじみ「親父の1番のサポーター」
石原慎太郎さんお別れの会で、祭壇の前で取材に応じる(右から)長男・石原伸晃氏、次男・良純氏、三男・宏高氏、四男・延啓氏 Photo By スポニチ
 政治家・石原慎太郎さん(享年89)の息子で4兄弟の石原伸晃氏(66)、石原良純(62)、石原宏高氏(59)、石原延啓氏(57)が、26日放送の日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」(後9・00)の「復活SP第3弾有名人の家族は本当に幸せなのか?SP」に出演。石原一家を支えた母・典子さんについて語った。
 この日は「石原4兄弟 思い出の豪邸へ」と、48年間を過ごした逗子の自宅を訪問。長男で元衆院議員で2010~12年に自民党幹事長を務めた伸晃氏、タレントで気象予報士の良純、三男で衆院議員の宏高氏、四男で画家の延啓氏が4人そろって出演。両親の墓参りなどをして、思い出話に花を咲かせた。

 慎太郎さんが34歳の時に建てた15部屋もある大豪邸には、1階には広いサロン(客間)があり、毎年夏にパーティーが開かれるが、それ以外は子供は立ち入り禁止。良純は「1番覚えているのは、ここで(総理大臣だった)佐藤栄作さんと握手したこと。手がすごい厚くて。パトカーも先導で来たんだよ」と懐かしそうに思い出し、「裕次郎おじちゃんもベンツで来るんだよ。ピチピチの短パンで。おばちゃまは髪の毛がこの辺(腰)まであって、そんな人間は逗子にはいないから、宇宙人みたいで」と笑った。

 苦労人だった典子さんは産まれる直前に父親が戦争で戦死し、14歳の時に結核で母親を亡くす人生だったが、知り合った慎太郎さんも小さい頃に父を亡くし、似た境遇で惹かれあったという。慎太郎さん23歳、典子さん17歳の時にめでたく結婚したが、慎太郎さんは映画監督や、スクーターで南米大陸1万キロを横断する旅に出たり、家庭を顧みなかった。

 さらに慎太郎さんは政治家に本格転身。そのため、典子さんは32歳で受験勉強を始め、慶応大学に入学。「自分は高校卒業で、主人が将来、大臣になった時に妻の肩書が高卒じゃ申し訳ない」といい、法学部政治学科で夫を支えるための勉強をしたという。一方で家事をこなしながら、夫の選挙区へのあいさつ回りなど多忙だったが、弱音は一切見せなかった。宏高氏は「親父の1番のサポーターだった」と語る。

 40歳を過ぎてから夫の趣味であるスキーやスキューバダイビングを始めたこともあるおしどり夫婦で、良純は「親父と一緒に旅行できるのが楽しかったんだと思う」と振り返る。そんな慎太郎さんは22年2月1日に逝去。後を追うように、同年3月8日には典子さんも84歳で旅立った。

 延啓氏は「父に付いて行ったということで、僕は何となく安心しました」と語り、良純も「石原慎太郎にとことん付き合った。そして親父が死ぬまで死ななかった」と、慎太郎さんに捧げた人生だったと口にした。

 晩年、伸晃の妻にだけ「私の趣味は石原家なの」と語ったという典子さんに、伸晃氏は「母は楽しそうだった」と明るく話し、良純も「面白い人だったから、2人とも。面白いものが近くにあったということは幸せなことだと思う」としみじみ語っていた。

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