藤竜也 「人間の本質」に迫る自信作 恋のため妻子捨てた認知症の元大学教授役…男の「老いと性」描く
2024年07月14日 05:00
芸能
米国の映画祭では、上映不可になるなど辛酸をなめたが、10日からニューヨークで行われている北米最大の日本映画祭「ジャパン・カッツ」で最新作の上映が決定。俳優としての功績を称え「特別生涯功労賞」の受賞も決まり、現地で18日にある授賞式に出席する。
68年に結婚した妻・芦川いづみ(88)とは今も相思相愛。「人生は好き同士になった男と女で成り立つ。老いることは人間としての醍醐味(だいごみ)。ゆっくり味わって」と目を細めた。(西村 綾乃)
≪「人生のたそがれ時に素晴らしい仕事」≫藤は13日、都内で「大いなる不在」の公開記念舞台あいさつに登壇した。同作は昨年のスペイン、サン・セバスチャン国際映画祭で日本人初となる最優秀俳優賞を受賞するなど、各国で高く評価されている。「人生のたそがれ時に、素晴らしい仕事をいただけて感謝しています」と感慨深げに話した。
◇藤 竜也(ふじ・たつや)1941年(昭16)8月27日、中国・北京市生まれ、神奈川県出身の82歳。21歳の時に、日活ニューフェイスとして映画「望郷の海」でデビュー。ドラマ「時間ですよ」、映画「愛のコリーダ」、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」などに出演。1メートル73、血液型O。