【REPORT】Highlight、1年9ヶ月ぶりの来日公演で「So BEAST!」の掛け声も…過去のヒット曲披露にファン熱狂
2024年07月25日 16:30
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開演時刻、客席の照明が落ちると、この瞬間を待ちわびたたくさんのLIGHT(ファンの呼称)から歓声が上がる。メンバー4人がひとつの光の下に集結するオープニングVCRに期待が膨らむと、一転、場内には赤と青の照明やレーザーが飛び交い、鼓動のようなビートが鳴り響く中、真っ赤に染まったステージ上のLEDの背後から4人が登場。モノトーンのクラシカルな衣装に身を包み「Switch On」で重厚に本編をスタート。間髪入れず「PRIVACY」へと続き、「PAPER CUT」のダンスブレイクでは悲鳴に近い歓声が上がった。
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続くMCでは、「日本でオフの時間に何をしたらいいですか?」とLIGHTからアイデアを募る。イ・ギグァンが「みなさん一緒にSHIBUYA SKYに行きましょう!」と約束をしたところで、「Plz Don't Be Sad」で客席へサインボールを投げ込み会場はさらに熱く盛り上がる。そして最新曲「BODY」のスタイリッシュなビートが響くと、LIGHTの完璧なテチャン(歌に沿って一緒に歌うこと)と掛け声に応えるように4人も熱くパフォーマンスし、ここまでで一番の一体感を生んだ。
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「Shock(Japanese Ver.)」「Special」とBEASTの代表曲が続き、会場の熱狂が冷めやらない中、ユン・ドゥジュンの掛け声に続いて「So BEAST! こんにちは、BEASTです!」(韓国語)の挨拶に会場は大歓声に包まれる。まさに先日報道された、前所属事務所と“BEAST”の商標権使用の合意を終えたという事実を実感する瞬間だった。
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ヤン・ヨソプは「歌いながら日本で活動した時のことが頭に浮かびました。本当にいろんな気持ちが浮かんできました」と、ここまでの“BEAST楽曲セクション”を振り返った。スタンドマイクに持ち替えた4人は、「雨が降る日には(JPN ver.)」「Ribbon」を表現力豊かで伸びやかなボーカルで会場に届けると、続いてストリングスが印象的なバラードアレンジの「Fiction(JPN ver.)」をエモーショナルに歌い上げた。
この日披露したBEASTの楽曲のどれもが、15年間歩み続けてきた今の彼らだからこその表現へと進化していた。そこに“BEAST”は決して終わった過去ではなく、彼らと共にずっと生き続けているのだということを強く感じた。
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公演も終盤。「暑い日にたくさんの方がいらして、会場を輝かせてくださってありがとうございます。こんな風にずっと応援してくださったら、Highlightはずっと歌い続けられると思います」(ヤン・ヨソプ)。「Zeppが久しぶりで、オープニングの時はこの距離に慣れていなかったんですが、慣れてきました。みなさん膝とか腰とか大丈夫ですか?」とイ・ギグァンはスタンディングエリアを気遣った。
「『雨が降る日には』でペンライトを点滅させるのは日本のLIGHTだけなので、久しぶりにその光景を見て、『ああ! これだった!』って思い出しました。日本のLIGHTのみなさんがそばにいてくれるなと感じました」(ソン・ドンウン)。ユン・ドゥジュンは「あまり頻繁に会えなくて申し訳なく思っています。(日本語で)そろそろ終わりだ。心が痛い……寂しい!」と寂しさをにじませながら全員で最後の挨拶をすると、「In My Head」へ。
残りわずかの時間を惜しむように、4人は会場の隅々までLIGHTにやさしく微笑みかけ、手を振ったりとコミュニケーションし、「Don't Leave」で会場が手拍子に包まれひとつになったところで本編は終了。4人は「ありがとうございました!」と手を振りながらステージを後にしたのだった。
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カラーテープが舞う中、4人も会場も一緒になって歌い飛び跳ね、この瞬間を全身で楽しみながら大団円を迎えた。と思いきや、鳴り止まないアンコールの声に応え4人が再びステージに登場すると、ダブルアンコールでHighlightの最新ミニアルバムに収録されている「How to Love」に続き、BEASTの楽曲である「How to Love」を披露。曲の終盤、ヤン・ヨソプが溢れそうな涙をこらえ、その姿にユン・ドゥジュンが手を差し伸べるという場面に、この日会場に集まったLIGHTたちは胸を熱くした。
最後は「以上、Highlightでした! ありがとうございます!」という挨拶で締めくくり4人が姿を消すと、会場からはあたたかな拍手が湧き起こった。
15年間、どんな過酷な状況でも自分たちの光を絶やすことなく灯し続けたHighlightが、BEASTという光も取り戻した今、16年目以降の活動がさらに力強く輝き、彼らのさらなる“ハイライト”が待っているのではないかと感じさせる公演だった。
ライター:中村萌
カメラマン:宮田浩史
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