「孤独のグルメ」原作者 店選びの基準は?グルメサイトの評価は「まったく関係ないです」

2024年08月15日 21:17

芸能

「孤独のグルメ」原作者 店選びの基準は?グルメサイトの評価は「まったく関係ないです」
漫画家の久住昌之さん
 漫画家の久住昌之氏(66)が、14日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演し、原作漫画でドラマ、映画化もされた「孤独のグルメ」制作秘話を明かした。
 個人で輸入雑貨業を営む井之頭五郎が、仕事のついでに寄った気になる飲食店で一人、食事を楽しむ、独特な視点のグルメ漫画。松重豊を主人公にドラマ化されると、人気はさらに爆発した。ドラマに登場する実在する店舗をファンがめぐる“聖地巡礼”も人気になり、テレビシリーズはシーズン10まで放送された。

 この日はお笑いコンビ「アンジャッシュ」渡部建とのトーク。ドラマ化されてから12年がたち、久住氏は「びっくりですよ」「こんなことになるとは思わなかったですよ」と感慨深げに語った。

 登場する店舗は、街の大衆食堂など、高級店以外がほとんど。久住氏は90年代のおしゃれグルメブームを挙げつつ、「ああいう感じを嫌だと言っている編集者がいて。女の子が喜ぶとか嫌だという編集者が、僕のところに来て、そうじゃないのやりたいっていう」といきさつを明かした。

 店選びについて、渡部からは「グルメサイトの評価が高いとか…」と問われた。久住氏は「まったく関係ないです」と否定し、「基準は、『孤独のグルメ』の漫画に出てきそうな店という」と説明した。

 タイトルは編集者との会話の中から生まれたという。「タイトルも決まらないままに取材とか打ち合わせが進んでて、1カ月くらいして、いよいよ絵もこうなって、1回目はこうなるって決まった時に、“ところで、孤独なグルメな漫画のタイトル、どうします?”って電話で言われたんで、“そのまま、孤独なグルメでいいんじゃないの?”って言って」。その後、「孤独な」ではなく、「孤独の」に変更した。「『孤独なグルメ』だと寂しいんですよ。『孤独のグルメ』だと、人は関係ないっていう。他人や、はやりは関係ない」。漫画のコンセプトに合うような微調整が行われ、連載がスタートしたという。

 主人公の名前についても説明した。東京・三鷹市出身で、現在も隣の吉祥寺に仕事場がある久住氏。「主人公の名前が井之頭五郎。その時に(三鷹市)井の頭5丁目に住んでたんです。超安易」と打ち明けた。

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