森永卓郎氏 電気・ガス料金補助再開も補助が「吹き飛ぶ」理由解説「恩恵の実感というのはほとんどない」

2024年09月02日 10:21

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森永卓郎氏 電気・ガス料金補助再開も補助が「吹き飛ぶ」理由解説「恩恵の実感というのはほとんどない」
森永卓郎氏 Photo By スポニチ
 がん闘病中の経済アナリスト森永卓郎氏(67)が2日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)に生出演。岸田文雄首相(67)が打ち出した電気・ガス料金補助の期間限定再開の効果と本当の狙いについて解説した。
 森永氏は「7月からクソ暑かったのに何が酷暑対策なんだ、と。ポイントは2つだと思っていて、1つはなぜ8月、9月にこれを戻したのか。これ10月で(補助が)半減になって、11月からまたなくなるんですけど、8月に補助を出すと翌月に払うので9月、10月。ここに自民党総裁選とおそらく解散総選挙が重なるっていう構造になっている」と説明した。

 この意見に対し、フリーアナウンサーでパーソナリティーの垣花正は「これを決めた時は岸田総理は総裁選に自分が出るつもりだったんでしょうけどね」とコメント。森永氏は「これでどのくらいの効果があるかというと、電気代は普通の家庭で1カ月1600円くらいの節約になる。ガスは使っている家庭と使っていない家庭がありますけど、合わせると(1カ月で)2000円ちょっと家計の負担が減る。これは多分、物価高で吹き飛ぶと思います。なぜかというと、ここのところ値上げが落ち着いてきたんですけど、9月からコーヒーとか冷凍食品を中心に1000品目以上の値上げが予定されていて、10月はもっと増える。家計の恩恵の実感というのはほとんどない」と説明した。

 また、もう1つのポイントとして「景気対策の補正予算というのは、とりあえず岸田政権のうちは組まない。だから、何も手を付けないまま次期政権に予算を渡すことになる」と説明。「ドケチな総理。賃金が上がったというのは大手企業の社員だけで、他の一般の中小企業勤務者は非正規社員は家計がボロボロなんです」と皮肉った。

 同じく生出演した数量政策学者の高橋洋一氏は「岸田さんは(総裁選に)自分が出るつもりで用意しただけ。それが意に反して出られなくなっちゃった。それだったら自分が作った予算を俺が使わせてくれっていう話。真面目な政策だったら7月からやらなきゃダメでしょ。本人はこれを決めた時には自信満々に絶対続投するつもりだったわけだよ。そしたら、その後全然票が集められないから諦めちゃったってことでしょ。わかりやすいでしょ」と話した。

 森永氏から補正予算はどうなるかと問われた高橋氏は「補正予算を組まない可能性高いんじゃない?普通は秋の臨時国会の時に補正予算を組んで、新総裁で選挙を戦うのが普通なんですけど、やらないことがあるかもしれない。補正予算は必要悪みたいになっているんだけど、総裁選いかんによっては補正予算を組まないかもしれない」と予想していた。

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