“紀州のドン・ファン”事件 多量の覚醒剤摂取法に医師が疑問「相当の量を普通は想定するはず」

2024年09月12日 15:33

芸能

“紀州のドン・ファン”事件 多量の覚醒剤摂取法に医師が疑問「相当の量を普通は想定するはず」
丸田佳奈氏 公式インスタグラム(@kanamarutaから) Photo By スポニチ
 医師の丸田佳奈氏が12日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山の資産家・野崎幸助さん(当時77)を殺害した罪に問われている元妻の須藤早貴被告(28)の初公判について、医師の立場から解説した。
 須藤被告は18年5月24日、野崎さんに対し、何らかの方法で口から致死量の覚醒剤を摂取させて殺害した罪に問われている。黒ワンピース姿で出廷した被告は、罪状認否で「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません。無罪です」と述べ、起訴内容を否認した。

 須藤被告は当日、野崎さんと二人きりになる時間があったが、犯行を立証する物的証拠がほとんど上がっていない。この日の初公判で検察側は、須藤被告が「完全犯罪 薬物」「老人 完全犯罪」とったワードや、遺産相続などに関する疑問を検索していたとする証拠を示した。

 検視によると、野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒。体に注射痕などはなく、口から大量に薬物を摂取した可能性が高いという。覚醒剤の致死量について、丸田氏は「一般論としては0・5グラムから1グラム」と説明。「個体差がものすごくあるんですね。腎臓の機能が低下しているような方とか、一般的に代謝が落ちている高齢者の方は、より少ない量でも死に至る可能性があります。逆に普段から睡眠薬とか不安を改善するような薬を飲んでいたり、もちろん覚醒剤もそうですけど、使っている場合は耐性ができるので、より多い量が必要になる」とも指摘した。

 覚醒剤は口にすると苦みがあるという。丸田氏は「仮に確実に誰かを死に至らしめようと思うと、相当の量を普通は想定するはずです。その量を何かに飲ませるというのは、味覚もあるので、難しいのかなと一般的には思います」と疑問を呈した。

 検察側は、事件当日の時系列についての主張の中で、覚醒剤をカプセルなどに入れて服用させた可能性に言及している。丸田氏は「カプセルは自分で飲むわけですから、隣にいたとしても、本人が飲まされたと分かりますよね。本人にこれどうぞと言って促して、本人が飲めるようにしない限り、無理やり口に押し込むというのは無理なので、そういった会話があったのかどうか」と、見解を口に。「あとはカプセルみたいなものを、被告が所持していた証拠が今後、出てくるのかどうなのか」と疑問点を挙げた。

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