“紀州のドン・ファン”事件 証人28人の衝撃 弁護士も驚き「とんでもなく多いと思います」

2024年09月12日 19:52

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“紀州のドン・ファン”事件 証人28人の衝撃 弁護士も驚き「とんでもなく多いと思います」
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 元大阪地検検事で弁護士の亀井正貴氏が12日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にリモートで生出演し、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山の資産家・野崎幸助さん(当時77)を殺害した罪に問われている元妻の須藤早貴被告(28)の初公判について解説した。
 須藤被告は18年5月24日、野崎さんに対し何らかの方法で口から致死量の覚醒剤を摂取させて殺害した罪に問われている。被告はこの日の初公判に黒ワンピース姿で出廷し、罪状認否で「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません。無罪です」と述べ、起訴内容を否認した。

 被害者の覚醒剤摂取の方法について、この日は検察側からの言及がなかった。亀井氏は「恐らく検察側も覚醒剤の摂取方法については特定できなかったと思う」と推測。「死因となった覚醒剤がこの部屋に行って、誰かが入れたというふうな、周辺のところで状況証拠で殺人を推認できると、いう判断をしたのではと思います」と分析した。

 須藤被告は当日、野崎さんと二人きりになる時間があったが、犯行を立証する物的証拠がほとんど上がっていない。この日の初公判で検察側は、須藤被告が「完全犯罪 薬物」「老人 完全犯罪」とったワードや、遺産相続などに関する疑問を検索していたとする証拠を示した。

 検察側の見立てについて、亀井氏は「もともと密室性があるので、犯人性はこの被告である可能性が高いと。動機関係も結構立証されている。凶器となった覚醒剤の入所系についても、立証されるんだろうと思います」と解説。「これに加えて、決定的だったのがスマホ検索。関係者への供述によって、計画性が認められるという」とし、「そういう意味では、最初まで最後までの計画的な殺人行為としてのストーリーを描くことができているということ」と述べた。

 審理は25回行われ、判決は12月12日に言い渡される。その間、証人は28人が出廷する予定。亀井氏は「とんでもなく多いと思います。私が経験したのは10人くらいですね。多いものでも」と驚きを口にした。

 裁判全体の印象としては、「検察官が非常に有利だと思います。かなりの状況証拠をつかんでいるなというふうに思います」と自身の見解を語った。

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