入江「差し馬」王子だ 6番手から3人抜きで銅
2012年08月01日 06:00
五輪
4月の選考会後に持病のぜん息を発症し、6月には左肩を痛め、思い通りの練習ができなかった。その事実を明かし「言い訳になるし、誰にも相談できなかった。孤独だった。正直苦しかったです」と涙をこぼした。
小学生の時はよく貧血で倒れた。北京五輪ではレース3日前に風邪をひいた。昨年の世界選手権(上海)はおなかを壊す選手が続出。入江は食事がのどを通らず、体重が64キロから60キロに激減。そんなひ弱さとは決別した。
「100メートルも200メートルも強くなければいけない。200メートルも楽しみになってきた」。得意の200メートル(1日予選と準決勝、2日決勝)へ向け大きな自信をつかんだ。
◆入江 陵介(いりえ・りょうすけ)1990年(平2)1月24日、大阪市生まれの22歳。0歳のベビースイミングから水泳を始める。小2でスイミングスクールに通い、中学に入り背泳ぎに転向。男子100メートル、200メートル背泳ぎの日本記録保持者。08年北京五輪は200メートルで5位。09年世界選手権は200メートル2位、100メートル4位、11年は200メートル2位、100メートル3位。近大出。1メートル78、64キロ。血液型A。