佳純シングルス日本勢初4強、卓球初メダル目指し3決へ
2012年08月01日 06:00
五輪
夢の表彰台へ一直線に突っ走ることはできなかった。女子シングルス準決勝で、石川は昨年の世界選手権銀メダリストの李暁霞に完敗した。日本卓球界初のメダルを決めることはできず、1日の3位決定戦に回ることに。快進撃を続けてきた19歳は、唇をかみしめて会場を後にした。
この日の準々決勝ではワン・ユエグに1ゲーム先取されながら、怒とうの反撃で逆転勝利。第4ゲームに自らタイムアウトを取り、ひらめきで短いサーブを放ってワンを幻惑した。冷静なプレーで、男女通じて日本勢初のシングルス4強に到達。「いいプレーができて満足している」と納得の笑みを浮かべ、「相手はどんどん強くなるけど向かっていきたい」と気合を入れて準決勝に臨んでいた。
李との一戦では序盤からペースを握られた。第1ゲームを5―6から5連続失点で落とすと、第2ゲームも同様の展開で4―4から7連続失点。第3ゲームはリードされても強烈なフォアハンドのスマッシュで追いつく粘りを見せ、ジュースの末に奪ったが、第4、第5ゲームと連取された。
準決勝で敗れたものの、初出場でメダルをかけて戦う位置までやってきた。1日の3位決定戦では、銅メダルをかけてフェン・ティアンウェイと激突。相手は準決勝で世界ランク1位の丁寧を苦しめた実力者だが、石川は若さと勢いで対抗だ。表彰台への道は、まだつながっている。日本卓球界の夢を現実にするため、19歳が全力を尽くす。