セレッソ大阪 サクラ咲ケ
プロ選手未経験の小菊監督 “選手にはなれなかったけども、監督を目指したい”人のためにも道筋を
2022年12月21日 05:30
サッカー
ただ、反省すべきところもあります。「コロナに気をつけろ」と言っていながら、自分が罹患(りかん)してしまいました。申し訳ない気持ちと、クラブから離れて見守るしかなかった状況で、逆にいろんなことが見えた。スタッフのチームワークや底力も、より感じることができました。ちょうど8月上旬のルヴァン杯準々決勝・川崎F2連戦のタイミング。チーム一丸で突破し、体調不良を吹き飛ばしてくれるようなパワー、感動をもらえました。
私にはプロ選手としてのキャリアはありません。だから、選手としてのキャリアを経て、監督をしている方々には、本当にリスペクトしかない。でも「負けたくないな」という気持ちもあります。スカウトや強化の仕事といった貴重な経験もしましたし、学んできたところで負けたくない気持ちやプライドもある。欧州ではプロ経験がない監督も多いですし“選手にはなれなかったけども、監督を目指したい”という人のためにも道筋をつくりたいと思っています。
今シーズンは序盤、ホームで勝てずに苦しい時期がありました。いろんなことがあった一年ですが、日常がすべて。一日一日、一番いいトレーニングをしているという自負もあります。高い強度の練習の成果として、ルヴァン杯2年連続準優勝の結果をつかみました。点数にすると、80~85点。来年は100点のシーズンになるよう、チーム全員で戦います。(C大阪監督)