セレッソ大阪 サクラ咲ケ
鈴木徳真 メモリアル弾に込めた感謝の思い 10日鳥栖戦では会心の一撃
2022年09月21日 05:30
サッカー
神戸にはイニエスタ選手や大迫勇也選手がいて、他にも代表歴を持った選手がたくさんいる。でもサッカーは11人でやること。どこかが良くても、どこかでほころびが出たら、組織としては崩れてしまう。僕らは全員で攻めて、全員で守る。その統一感はあった試合でしたね。結果は3―0で勝利。決して神戸が悪かったわけではなく、組織としての決めごとをしっかり守ることで、自分たちの良さを出せたと思います。
今は先発メンバーで、主にボランチとして試合に出させてもらうことが多いです。試合に向けて、どれだけベストで臨めるか。体のケアや、心のフレッシュさも含め、自分のやるべきことに集中したいですね。
鳥栖戦でのミドルシュート(※2)は、正直、狙った軌道ではなかったです。バーに当たってボールが落ちて、ネットが揺れるまで全部、目で追っていたので、今でも思い出せるような感じですね。自分自身のベストゴールだと思います。それは、公式戦3連敗中だったという試合当時の状況も含めてです。
特に2日のリーグ札幌戦、7日の天皇杯準々決勝・広島戦と続けて、リードしながら試合終了間際に逆転を許し、悔しい敗戦を喫してしまいました。連敗していたこと、上位に食らいついていくためにはどうしても勝利がほしかったこと…。いろんな要素があった上で、鳥栖戦でゴールを決められた。試合にも2―1で競り勝つことができたので私の中でベストゴールになると思います。
同時に、この鳥栖戦は私のJ1通算50試合出場の節目でもあり、C大阪のホーム通算600得点目のメモリアルゴールにもなりました。いろいろな人たちがサポートしてくださって、積み重ねてきたことが出たと思います。運が良かったと思うと同時に、いろいろな人に感謝したいですね。 (C大阪MF)
※1 前半31分、左サイドの敵陣深くから、右足でシュートともクロスとも取れる低いボールを蹴ると、そのまま誰も触れずにゴール右隅へ。
※2 後半7分、ペナルティーエリア手前中央から、相手のクリアボールを右足ダイレクトで振り抜くと、クロスバーに当たってそのままゴールへ。
◇鈴木 徳真(すずき・とくま)1997年(平9)3月12日生まれ、栃木県出身の25歳。筑波大から19年にJ2徳島へ入団。20年には38試合に出場し、J2優勝とJ1昇格に大きく貢献した。今季からC大阪へ完全移籍。6月末のMF清武の故障を機にボランチとして出場機会を増やし、第30節終了時点で2得点3アシスト。1メートル68、64キロ。利き足は右。