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C大阪・FWパトリッキ チャンス逃さず大暴れの1カ月 ゴール量産でチームをけん引

2022年07月20日 05:30

サッカー

C大阪・FWパトリッキ チャンス逃さず大暴れの1カ月 ゴール量産でチームをけん引
C大阪のジェアン・パトリッキ Photo By スポニチ
 C大阪の選手やスタッフが思いを語る「サクラ咲ケ」。今季から加入したFWジェアン・パトリッキ(25)がゴールを量産している。6月22日天皇杯・仙台戦での初得点を皮切りに、2日川崎F戦でJ1初得点、6日鹿島戦で2戦連発。極め付きは死闘となった16日「大阪ダービー」での決勝ミドル。大暴れの1カ月を振り返る。
 C大阪の快進撃は、この男抜きにしては語れない。16日、死闘となったG大阪とのダービーマッチ。1―1で迎えた試合終了間際。自陣深くから単独でカウンターを仕掛け、右ポストをかすめる決勝ミドルをぶちかました。「自分の歴史にも残る素晴らしいゴールを大阪ダービーで決めることができて、本当にうれしい」。J1で宿敵相手にホーム&アウェーで連勝する「シーズンダブル」は実に23年ぶりの快挙だ。

 「日本に来て、チームに合流して、みんなとコミュニケーションをしっかり取っていけば、いいプレーもできると思っていた。最近になって、よりコミュニケーションも取れてきた。それが結果になって表れている」

 今季から桜の一員となった。開幕早々本領発揮とはならなかったが、すべては時間が解決してくれた。日本初ゴールは6月22日の天皇杯3回戦・仙台戦。先発出場し、後半5分にFWブルーノ・メンデスのスルーパスを受けGKとの1対1を制した。この一撃で一気に肩の力が抜けた。

 2日、“トップ3”との3連戦初戦のホーム川崎F戦の後半アディショナルタイム。MF鈴木のFKに頭で合わせ歓喜のJ1リーグ初ゴール。「王者から決めて勝てたことはうれしい」と笑った4日後の敵地・鹿島戦でも2―2の後半32分に一時勝ち越しとなる一発。10日の首位・横浜戦でもFWアダム・タガートの得点の起点となった。もはや「ゴールシーンにパトリッキあり」だ。

 直近の2シーズンはポルトガル1部サンタクララに所属。21―22年は日本代表MF守田英正(27)とチームメートだった。守田がスポルティングへ移籍してからも電話でやりとりする仲で「“日本はみんな助けてくれるから、ちゃんとコミュニケーションを取れれば、絶対に活躍できる”と言われた。“やれる”という気持ちが湧いた」。盟友からの言葉を胸に刻み、必死に体を張っている。

 天皇杯、ルヴァン杯で8強に進出し、リーグ戦でも12試合を残して5位につける。今の勢いをもってすれば、複数のタイトル獲得も決して夢ではないだろう。「人生は常にチャンスがある。サッカーも人生と一緒で“どこかでチャンスが来る”と信じてプレーしている」。ただ勝利のために、パトリッキは全力で走り続ける。

 ◇ジェアン・パトリッキ 1997年5月14日、ブラジル出身の25歳。サンパウロFCでキャリアをスタートさせ、今年1月にポルトガル1部サンタクララからC大阪へ完全移籍。突破力に優れたサイドアタッカー。1メートル75、70キロ。利き足は右。

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