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C大阪マテイヨニッチ「チームに恩返しを」

2020年12月22日 05:30

サッカー

C大阪マテイヨニッチ「チームに恩返しを」
C大阪のマテイヨニッチ
 C大阪の連載「サクラ咲ケ」の第11回は、今季も最終ラインを束ねたDFマテイヨニッチ(29)。昨季に続いて2年連続でフルタイム出場を果たし、4位フィニッシュに貢献した。チームに不可欠な存在となった背番号22が、この1年間や同僚のDF瀬古歩夢(20)について語った。
 今年は世界中でいろんなことが起きた1年だった。新型コロナウイルスの影響でリーグは中断され、サッカーのことは考えられない状況になった。7月に再開してからは3~4日ごとに試合がくる過密スケジュール。正直、体が痛かったり調子が良くなかったり、つらい時期もあった。でも、自分は全ての試合に出たい気持ちがあるし、そのためにクロアチアの家を出て日本に来ている。全試合に出られたことは良かったと思っている。

 この2年間でロティーナ監督にはさまざまなことを教わった。監督が初めて合流した時に驚いたのが、DFの基礎から教えられたこと。“クロアチアのユースでこのトレーニングをやったな”とか“こういうふうにディフェンスはやるんだよね”とか思い出させられることが多くて。基礎を自然とできるようになり、それを土台にして、相手の対策なども踏まえて。うまく積み上げられたから失点数は少なかったんだと思う。

 最終ラインでコンビを組んでいるアユム(瀬古)は素晴らしい選手。あの若さで今の実力があることは凄いことだし、若いことをたまに僕自身が忘れてしまうぐらい(笑い)。彼に対しては、自分が見て“間違っているな”と思ったタイミングでアドバイスをする感じにしていて。実力だけなく、素直に耳を傾けられる姿勢も彼の良いところ。日本だけで満足してほしくないし、違う状況、違う国にどう対応するのか。個人的には、ヨーロッパでプレーしているところが見たいかな。

 自分自身は、セレッソに来て4年目のシーズンを終えた。このクラブはもう、自分にとって家のような、ずっと暮らしているような場所。最初に日本へと迎えてくれて、クラブは自分のためにいろいろとやってくれるし、だからこそ自分も恩返しをしたいと常に思っている。今後もセレッソから出るつもりはないし、できる限り長くプレーしたい。(日本のキャリアを)セレッソで終わりたいと自分は考えているよ。 (C大阪DF)

 ◆マテイヨニッチ 1991年1月29日生まれ、クロアチア出身の29歳。ハイデュク・スプリトやKリーグ1部仁川などを経て17年に完全移籍でC大阪に加入。今季を含め、過去4年間のリーグ戦136試合で欠場したのは1試合のみ。1メートル87、83キロ。利き足は右。

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