セレッソ大阪 サクラ咲ケ
激アツ大一番、清武弾で奇跡の扉開ける!
2020年10月02日 05:30
サッカー
「少し勝ち点は離れているけど、自分たちの力を試す良い機会。しっかりと良い準備をして臨みたい」
8月10日の第11節。勝ち点7差を縮めようと敵地に乗り込み、先制点を奪うまでは良かったものの、結果的には2―5の大敗という返り討ちにあった。「力の差を感じた試合。正直、完敗だった」。そう振り返った背番号10ながら、開幕前から掲げる「リーグ優勝」という目標を諦めたわけではない。
「目標は変わっていないし、自分たちのやるサッカーも変わらない。この戦いを続けながら、どんな相手でも勝てるようなサッカーをして、最終的にはトップの位置で終われるようにしたい」
17年にC大阪へと復帰してから、度重なる故障に苦しんできた。昨季も8月に右太腿裏筋損傷を負い、勝負どころの後半戦をほぼ棒に振った。だが、今季は違う。新型コロナウイルスの影響で例年以上の過密日程となるも、一度も離脱することなく戦い続けている。コンディションが考慮されて途中出場となった前節仙台戦では、1―2の状況下で投入され、後半37分にCKで同点弾をアシスト。そして同アディショナルタイムには難しい角度からGKの頭上を抜く鮮やかなシュートを沈め、執念の逆転勝利につなげた。
「ゴールに関わる回数を今年は増やしたいなと思っている」というシーズン。仙台戦のゴールで今季リーグ戦5得点目となり、得点を決めた5試合はいずれも白星を飾っている。それだけではない。10年に大分から完全移籍で加入してから、そして17年に復帰してから、清武自身がゴールを奪った試合は公式戦36試合で負けなし(31勝5分け)。不敗神話が続いている。
首位を独走する相手だからこそ、代えの利かない司令塔に求めるサポーターの期待は大きい。今季のJ1で他チームを圧倒している川崎Fに対して「〝強いな〟と思うし、率直にすごい」という気持ちを抱きつつも、自分たちにも「やることは変わらない」と自信を持っている。ロティーナ体制2年目。築いてきたポゼッションサッカーの完成度は高く、その中でも個のクオリティーを発揮し、違いを生み出している。大一番でも、清武がその力で勝利を呼び込む。