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永石 コロナに手術…ピッチで医療従事者に恩返しを

2020年08月18日 05:30

サッカー

永石 コロナに手術…ピッチで医療従事者に恩返しを
オンライン取材で思いを語るC大阪の永石 Photo By スポニチ
 C大阪の連載「サクラ咲ケ」の第7回は、昨オフにJ2山口から復帰したGK永石拓海(24)。新型コロナウイルスの感染や脛骨(けいこつ)疲労骨折による手術、そして結婚と、さまざまな出来事があった上半期を振り返った。
 山口に期限付き移籍をしていて、今季からC大阪に復帰した永石です。5月21日に右脛骨疲労骨折の手術をし、ようやく先週からGK練習に合流できるようになりました。まだお試し期間のような感じですけど、芝の上でセービング練習ができる喜びを日々、感じています。

 今季のこれまでを振り返ると、まずは4月に新型コロナウイルス感染症に感染したこと。分かったときは本当にビックリして、とにかく「チーム内で誰かに感染していなかったらいいな」という思いが一番でした。入院していたのは2週間。医療従事者の方々にお世話になり、婦長さんには「なりたくてなった人は1人もいないよ」という言葉をかけられ、気持ちは楽になりました。

 退院してから、5月に右脛骨の手術をしました。正直、1月の時から痛みがあって、さらにコロナの影響で室内トレーニングが増えて、硬い地面でやる練習も良くなかったようで。練習復帰にあたって不安があり、それなら手術をした方が早くトップパフォーマンスまで持っていけると考えて決断しました。

 今、自分の右スネには膝下からくるぶしぐらいまで、長い鉄の棒が入っています。脛骨を強化するための「髄内釘」と言われるもので、骨の中に鉄の棒を入れ、その上下をボルトで固定する。その処置をするために膝を切りました。その箇所はまだ多少、リバウンドはあるけど、やれる範囲で練習しています。

 以前は練習を多くやらないと不安になるタイプだったけど、今は焦らないようにやっています。ただ、ピッチに立つことでお世話になった医療従事者の方々に恩返しをしたい思いは強いし、この7月に結婚したことを発表したんですけど、奥さんのためにも頑張らないといけない。

 また、サポーターの方にも応援してくれている人がたくさんいるので、自分の最高のプレーを試合で見せられるように。コロナが収束し、またスタンドで応援してもらえる日が来ることを願いつつ、チームとしてリーグやルヴァン杯などでタイトルを獲れるよう頑張っていきます。 (C大阪GK)

 ◇永石 拓海(ながいし・たくみ) 1996年(平8)2月16日生まれ、山口県出身の24歳。高川学園高から福岡大を経て18年にC大阪加入。昨季はJ2山口に期限付き移籍。1メートル91、86キロ。利き足は右。特技は料理。

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