瀬戸、松元、入江…変則日程への適応に苦しむ競泳日本

2021年07月26日 13:56

競泳

瀬戸、松元、入江…変則日程への適応に苦しむ競泳日本
<東京五輪 競泳 男子100メートル背泳ぎ準決勝>決勝進出を逃して悔し気な表情の入江陵介(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 東京五輪でメダル量産が期待された競泳ニッポンが午後に予選、夜に準決勝、決勝を行う変則日程の適応に苦しんでいる。26日午前に行われた男子100メートル背泳ぎ準決勝で入江陵介(31=イトマン東進)は53秒21で全体9位に終わり、きょう27日午前の決勝進出を逃した。準決勝突破ラインの8位と0秒01差。五輪4度目の出場で、この種目が個人、リレーを含めて通算8種目の出場だったが、初めて決勝に駒を進められなかった。
 25日夜の予選では52秒99を記録。準決勝は0秒22タイムを落としており「予選から準決勝でタイムを落とす選手が多い中で、自分もその1人になってしまった。上げる難しさを感じる。だからといって予選を流したら落ちることもある。そういう案配の難しさはある」と振り返った。

 今大会の日本は僅差で次のラウンドに進出できない選手が続出。男子400メートル個人メドレーの瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)は24日夜の予選で決勝進出ライン8位と0秒32差の9位に終わった。トップで300メートルをターンし、最後の自由形で力を抜いて体力を温存。翌朝の決勝を見据えた策が裏目に出て「最後の自由形で読み間違えた。ちょっと信じられない。もう1回泳ぎたい」と首をひねった。

 男子200メートル自由形の松元克央(24=セントラルスポーツ)は25日午夜の予選で準決勝進出ラインの16位と0秒02差の17位で敗退。ベストパフォーマンスを発揮できれば金メダルも狙える位置にいただけに「ちょっと信じられない。勝負どころでの弱さが出た」とぼうぜんとした。

 競泳の大会は午前予選、午後決勝が一般的だが、今大会は巨額の放映権料を払う米テレビ局の意向で北米のゴールデンタイムに合わせて決勝が実施されている。午後は午前に比べて体が動くため、予選突破ラインのタイムが上がる傾向があり、予測が難しい側面がある。

 競技3日の26日の時点で決勝に駒を進めた日本選手は女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依(25=イトマン東進)1人だけ。64年東京五輪の競泳陣のメダルは男子800メートルリレーの銅1つしかなかった。メダル1つに終わった57年前の再現を避けられるか。序盤の教訓を生かしたい。

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