「癒し系」の女性剣士、江村は3回戦敗退に悔し涙「もっともっと試合がしたかった」

2021年07月26日 17:00

フェンシング

「癒し系」の女性剣士、江村は3回戦敗退に悔し涙「もっともっと試合がしたかった」
<フェンシング 女子サーブル個人>3回戦で敗退した江村美咲(共同) Photo By 共同
 【東京五輪第4日 フェンシング 女子サーブル個人 ( 2021年7月26日    千葉・幕張メッセ )】 五輪の空気は特別だった。上位進出が期待された女子サーブル個人の江村美咲(22=立飛ホールディングス)は、3回戦でリオデジャネイロ五輪4位のブルネに完敗。つぶらな瞳から、熱い雫がとめどなく、こぼれ落ちた。
 「もっともっと試合がしたかった。悔しい気持ちが今は一番大きい」

 父・宏二さんはソウル五輪のフルーレ代表。母・孝枝さんも、エペで世界選手権に出場した名選手だった。中大を卒業した今年4月、日本フェンシング界初の「プロ宣言」。あえて自分を厳しい環境に置き、自国開催の五輪に臨んだ。

 ただ、江村の五輪は、まだ終わっていない。31日の団体戦へ向け、戦術面での対応を課題に挙げる。「本当にメダルは持って帰りたい」。癒し系のフェイスを引き締めた。涙の乾いた瞳には、新たな闘志が宿っていた。

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