堀米“伝説的”V 圧巻9点台連発!ベストトリック3本目「ユートルネード」で沸かせた

2023年08月13日 04:55

スケートボード

堀米“伝説的”V 圧巻9点台連発!ベストトリック3本目「ユートルネード」で沸かせた
日本初開催の大会で優勝し、トロフィーを手にポーズを決める堀米 Photo By スポニチ
 【スケートボードストリートリーグ第2戦東京大会 ( 2023年8月12日    有明アリーナ )】 日本初開催となった世界最高峰のプロツアーは男女の予選と決勝が行われ、男子は東京五輪金メダルの堀米雄斗(24=MIXI)が37・2点で優勝した。ランとベストトリック計7本の試技のうち、4本のスコアで争う採点方式で、全て9点台をそろえて他を圧倒。東京五輪から2年、パリ五輪まで1年の夏に、伝説のパフォーマンスを繰り広げた。女子は東京五輪金メダルの西矢椛(もみじ、15=サンリオ)が計31・2点で、日本勢最高の2位に入った。
 東京五輪と同じ地元・江東区で開催された最高峰の舞台で、堀米が再び伝説となった。45秒間で自由に技を組み合わせて滑るランの1本目から、9・3点をマーク。大型ビジョンにはそのたびに9点以上を示す「9クラブ」のロゴが浮かび上がり、5000人以上が詰めかけた会場は沸きに沸いた。圧巻はベストトリックの3本目。練習でもほとんど決まらないという、「ユートルネード」と名付けられた技を成功させ、9・5点の高得点。「素直に凄くうれしい。(自己評価は)10点満点できたと思う」と達成感に浸った。

 大会5日前の練習中に左膝を負傷。この日も予選2時間前まで治療を受ける状態だったが、デッキ上では神懸かったように高難度の技を決めた。21年の五輪、22年のXゲームに続き、これで日本初上陸のビッグタイトルは3連勝。「世界最高峰の大会が日本に来て盛り上がった。感謝している」と話した。来月には不振が続く五輪予選会(スイス・ローザンヌ)が控えるが、もう不安はない。上げ潮に乗り、五輪2連覇へと突き進む。


 ≪前日に出場決定 池田充実の2位≫ 男子の2位には17歳の池田大暉が入り、「自分が2位を取れると思わなかった。うれしい」と話した。当初出場予定だった海外トップ選手がケガで欠場したため、急きょ出場が決定。それも前日に決まるというドタバタだったが、臆せずに力を発揮した。昨年のXゲーム千葉大会でも初出場で堀米に次ぐ2位に入っており、「練習ではトップ選手から刺激をもらったが、決勝では刺激を与えられたと思う」と充実の表情を浮かべた。


 ≪また2位…西矢「凄く悔しい」2位≫ 第1戦に続き惜しくも2位にとどまった西矢は、「凄く悔しい」と振り返った。ベストトリックの3、4本目で転倒し、後がない状況で迎えた最終5本目に大技に成功。2人を残して暫定首位に立ち、「乗れて(成功して)安心した。自分のやることを決められたのでうれしかった」と思わず涙を浮かべたが、初制覇はならなかった。それでも「いつもは最後にミスってしまう。今日は決められた」と収穫を得た様子。来月の五輪予選会へ流れをつなげる。

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