神谷そら 今季ツアー記録61 あわや予選落ちから2イーグル7バーディーで2位浮上

2023年08月13日 05:30

ゴルフ

神谷そら 今季ツアー記録61 あわや予選落ちから2イーグル7バーディーで2位浮上
第2日、9番でイーグルパットを決めた神谷そら。通算10アンダーで2位=軽井沢72 Photo By 共同
 【女子ゴルフツアー NEC軽井沢72第2日 ( 2023年8月12日    長野県 軽井沢72G北C=6702ヤード、パー72 )】 首位と9打差の74位から出たルーキーの神谷そら(20=郵船ロジスティクス)が2イーグル、7バーディー、ボギーなしの61をマークし、通算10アンダーで2位に急浮上した。今季のツアー記録を1打、大会記録を2打、自己ベストを6打も更新するビッグスコア。あわや予選落ちの危機から巻き返し、初優勝した4月のフジサンケイ・レディースに続く今季2勝目を狙う。65で回った菅沼菜々(23=あいおいニッセイ同和損保)が通算13アンダーで単独首位に立った。
 “裏街道”インからの猛攻だった。最終9番をこの日2つ目のイーグルで締めた神谷は、照れ笑いで歓声に応えた。大会&自己ベストの61。20歳は「不思議な気持ち。終わってから凄いスコアが出たんだなと。恐ろしいです」と、笑うしかなかった。

 73で出遅れた初日との違いはパットのタッチだった。全てオーバーしたことを反省し、前日のホールアウト後に1時間調整。5メートル前後のチャンスを次々に沈めてこの日は25パットで、相乗効果でショットにも良いリズムが生まれたという。

 4月に初優勝も、その後は「もどかしい時間を過ごした」。そんな中、2週前の大会で決勝進出を決めながら、熱中症でベッドから起き上がれず棄権。復帰戦の前週も予選落ちした。その週末に入場料100円を払い、初めて札幌競馬場を訪問して気分転換。今大会は避暑地が舞台とあって「涼しいので元気」と、体調も万全だ。

 ダイヤモンド世代と呼ばれる03年度生まれ。同学年の桜井心那らが今週、メジャーの舞台で戦っていることも闘志をかき立てる。トップとは3打差。「自分らしい、攻めのゴルフができれば」。今季ツアーNo・1の飛距離を誇る大器は、まずは日本で結果を残す。

 ◇神谷 そら(かみや・そら)2003年(平15)4月18日生まれ、岐阜県土岐市出身の20歳。6歳時に父の勧めでゴルフを始め、21年中部女子アマなどで優勝。2度目の挑戦だった22年のプロテストで合格した。今年4月のフジサンケイ・レディースでツアー初優勝。得意クラブは1W。1メートル67、60キロ。

 【データ】神谷の61は、パー72での今季ツアー最少ストローク。これまでは岩井明愛がニチレイ・レディースでマークした62だった。ツアー最少は22年に山下美夢有が記録した60。大会記録もこの日同組で回った08年の原江里菜らの63で2打更新。自己ベストは3度記録した67で、一気に6打も更新した。

 ≪菅沼65で単独首位≫ツアー未勝利の菅沼が65と伸ばして単独首位に立った。9バーディーを奪い、「そんなに取ったと思っていなかったので良かった」と声を弾ませた。開幕2日前に左足小指をぶつけて負傷し、腫れ上がって大会直前はプレーできなかったという。今も歩く際には痛むものの「日に日に良くなっている」。首位で最終日を迎えるのは自身初で「余裕なんてない」というが、日本ジュニアで優勝した時も逃げ切りだった。「なるようになる」と自然体で初優勝を狙う。

 ≪小祝が好調維持70≫単独首位から出た小祝は70にまとめ、3打差の2位と好位置を維持した。5番でダブルボギーを叩くなど前半1オーバーと後退も、後半はボギーなしの3バーディー。「前半はちょっとドタバタだったけど、後半3アンダーで巻き返すことができたのでまだ良かった」とホッとした様子だった。今季初優勝を含め、直近4試合は全て4位以上と好調の25歳。「全然狙えない位置ではない」と、通算10勝を目指す最終日を見据えた。

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