畑岡奈紗 耐えた9位 まさかの3連続ボギーから16番起死回生イーグル 悲願メジャー制覇へ望み

2023年08月13日 02:30

ゴルフ

畑岡奈紗 耐えた9位 まさかの3連続ボギーから16番起死回生イーグル 悲願メジャー制覇へ望み
第2ラウンドの12番、ティーショットを放つ畑岡奈紗(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第2日 ( 2023年8月11日    英国 ウォルトンヒースGC=6881ヤード、パー72 )】 7位から出た畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)は1イーグル、3バーディー、4ボギーの71で回り、通算3アンダーで首位と7打差の9位につけた。13番から3連続ボギーも終盤のチャージで、悲願のメジャー初制覇へ望みをつないだ。勝みなみ(25=明治安田生命)が通算5アンダーで日本勢最上位の5打差2位で決勝ラウンドに進んだ。アリー・ユーイング(30=米国)が通算10アンダーで単独首位をキープした。
 これが、畑岡の底力だ。16番パー5。2打目は残り181ヤードのラフから7Iで2オンに成功。7メートルのパットもねじ込み、起死回生のイーグルを決めた。「(2打目は)ラフからでしたが、距離を合わせて良い感じで打てました」。続く17番パー3も約1メートルに寄せてバーディー。重たかった空気を一変させた。

 直前の15番までまさかの3連続ボギー。風、雨と天気も目まぐるしく変わり「長いクラブのコントロールに苦しんだ」と明かす。13番の2打目はカット系でグリーンを狙ったが、かかり過ぎて手前のバンカーへ。14、15番ではティーショットが乱れ、ボギーが続いた。だが、ここで崩れないのも畑岡の強さだった。

 「あそこで(気持ちを)切らせちゃうと絶対に16番も取らなかったと思うし、我慢するしかなかった」。節々にメジャー初制覇への執念がにじむ。今季は全米女子オープンで4位、2週前のエビアン選手権で3位、メジャー2大会連続で最終日最終組からV逸してきた。簡単に諦めるわけにはいかなかった。

 初日はパットの距離感が絶妙で6つのバーディーを量産。ショットも「全体的に出球が左に行くのが気になるけどピンに絡むショットも打てているし、ちょっとの修正だけかなと思う」と手応えを感じている。「今日はオーバーにしなかっただけでも大きい」と畑岡。あと2日間。まだまだ勝機は十分、残されている。

 ≪みなみ猛追!5打差2位≫勝がまたも終盤にチャージを見せ、日本勢最上位となる首位と5打差2位で決勝ラウンドに進んだ。2オンに成功した16番パー5で楽々バーディー、最終18番でも約8メートルのロングパットを沈め、V戦線に浮上した。米ツアー本格参戦1年目の今季、初めて優勝圏内で週末を迎える。「やっと、という感じ。パットは自信を持って打てている。初めてなので自分がどうなるか研究しながら頑張りたい」と意気込んだ。
 
 ≪古江が安定感発揮18位≫古江はフェアウエーキープ率93%で全体1位とさすがの安定感で18位につけた。14番のパー4では残り126ヤードから54度ウエッジで放った2打目がカップインするイーグルも決めた。「入るのも奇麗に見えました。ギャラリーの大拍手ももらえて良かったです」と笑った。これで今年のメジャー5試合全て予選を通過。「そこを目標にしていた。ちょっとは進化できたかなと思います」と話した。

 ≪渋野 予選落ち「情けない」≫19年大会覇者の渋野は出だしの1番で3パットのボギーを叩くなどグリーン上での苦戦が響き、予選落ちとなった。「もう少しできると過大評価していたので残念。今はショットにフォーカスしている分、パッティングだったりが足りないのかな、情けない2日間でした」。フェアウエーキープ率83%は全体4位とショットは好調も、渋野自身も「特別」と言う思い入れの強い大会を2日間で去ることになった。

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