~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑨ バンカーショットの練習法

2023年09月08日 12:00

ゴルフ

~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑨ バンカーショットの練習法
~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑨ バンカーショットの練習法 Photo By スポニチ
 グリーン周りのバンカーから大叩きするアベレージゴルファーは少なくありません。まずはピンに寄せることよりも、確実に脱出させてグリーンに乗せることを目標にするべきです。そのためにはしっかりと練習しておきたいところ。西川哲プロによれば、練習場や自宅でもバンカーショットの練習はできると言います。まずはしっかりと正しい打ち方を身につけましょう。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。 【 動画で見る・~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す⑨
 馬場 正直、私はバンカーショットが苦手です。何かいい解決法があったら教えてください。

 西川 恐らく馬場さんはバンカーショットの打ち方を分からないんだと思います。

 馬場 普通のアプローチとは違うんですか?

 西川 違います。アプローチは直接ボールを打ちますが、バンカーショットはボールの手前にある砂を打ちます。砂を爆発させることでボールを脱出するわけです。

 馬場 ボールの手前にある砂を打つ?

 西川 実は簡単なようで難しいんです。ボールの手前にクラブヘッドを下ろしたつもりでも、かなり手前を打ったり、ボールを直接打ってしまいますからね。常に同じところにヘッドを下ろすことがバンカーショットを成功させる大前提なんです。試しに、ここに白い線を引きますので、その線を打つつもりでクラブを振ってみましょう。白い線がスタンスの中央よりも左足寄りにくるように構えます。クラブフェースを少し開いて、開いた分だけ肩や腰のラインとスタンスのラインを左に向けましょう。あとは普通に振るだけです。

 馬場 白い線にヘッドを下ろせばいいんですね。あれっ!?空振りしたり、かなり手前にヘッドが下りてしまいます。

 西川 それだけ難しいんですよ。今度はハーフショットのつもりでスイングを小さめにしましょう。腕の力を抜き、クラブを強く握らないこと。手首も硬くならないようにします。頭を動かさずに、白い線をしっかり見ながらクラブを振ってください。

 馬場 やっぱり白いラインの手前や先にヘッドが下りてしまいます。

 西川 それでも最初よりは白線に近いところにヘッドを下ろせるようになりましたね。まずはこの練習を続けましょう。自宅や練習場ではテープを練習マットの上に貼り、そこを目がけてヘッドを下ろします。確実にヘッドを狙ったところに下ろせるようになったら、少しずつ振り幅を大きくしていきましょう。

 馬場 最終的にフルショットになればいいんですね?

 西川 そうです。基本的にバンカーショットでは小さなスイングを行いません。ただし、スイングスピードは必要ないので、クラブを大きく上げたらフィニッシュまでゆっくりと振り抜きましょう。それができるようになったら、白線またはテープの前にボールを置きます。

 馬場 そのボールを打てばいいんですね?

 西川 ただし、ボールを直接打つのではなく、あくまでも今までと同じように、白い線の上にヘッドを下ろすことだけ考えましょう。実際のバンカーショットでは、ボールのすぐ後ろに白い線があるとイメージするだけです。あとは、練習と同じようにそこへヘッドを落とせば、ボールは自然とバンカーから出ていきます。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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