霧島 自身2度目大関賜杯へ王手 熱海富士との2敗対決制した 今年61勝目初の年間最多勝確定

2023年11月26日 04:40

相撲

霧島 自身2度目大関賜杯へ王手 熱海富士との2敗対決制した 今年61勝目初の年間最多勝確定
霧島(右)が寄り切りで熱海富士を破る(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所14日目 ( 2023年11月25日    福岡国際センター )】 大関・霧島が平幕・熱海富士との2敗同士の対決を寄り切りで制し、単独首位に立った。千秋楽の大関・貴景勝戦に勝てば、春場所以来4場所ぶり2度目の優勝。45回の白鵬や25回の朝青龍らと合わせてモンゴル出身力士100回目の優勝となる。また、今年61勝目とし、初の年間最多勝を確定させた。
 勝負は立ち合い前についていた。優勝の可能性が両者に限定されて迎えた2敗対決。熱海富士が一度つっかけた。2度目の立ち合い、霧島には相手の緊張感が把握できた。

 「目を合わせなかった。そこで、自分の相撲を取っていこうと思った」

 21歳の表情に映った焦り、そして自身には、確信が芽生えた。立ち合いで36キロ重い相手の当たりを受け止める。右四つ、さらに右差し手を返しながらもろ差しと徐々に体勢を整えて寄り切った。31本の懸賞金を拝むように受け取る両腕に力を込めた。付け人らが待つ西支度部屋へ戻ると「ヨシッ」と短く発した。

 今場所初めて単独トップに立ち、千秋楽の貴景勝戦に勝てば春場所以来4場所ぶり2度目の優勝が決まる。優勝すれば名古屋場所での大関昇進後初めてで、モンゴル出身力士としては通算100回目。北海道の120回に続く金字塔に達する。北海道の幕内力士は北青鵬と一山本だけ。モンゴル出身は霧島だけでなく照ノ富士、豊昇龍とそろうことから1位の座が視界に入ってくる。

 今年の61勝目とし、初の年間最多勝を確定させた。千秋楽で霧島が勝つか、大栄翔が敗れれば単独での最多勝となる。

 千秋楽の大関対決は、初優勝に大関昇進と躍進した23年納めの一番でもある。「(7月の新大関場所を)ケガして休んでカド番になって結構、苦労した。でもまだ、決まってない」。次代の主役は一年最後の詰めまで気の緩みはない。

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