熱海富士 琴ノ若戦悔やむ「立ち合い、何で頭から…。自分が弱いです。上位は強いです」も涙なし

2023年11月26日 18:49

相撲

熱海富士 琴ノ若戦悔やむ「立ち合い、何で頭から…。自分が弱いです。上位は強いです」も涙なし
熱海富士(左)は琴ノ若に引き落としで敗れる(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 大相撲九州場所は26日、福岡国際センターで千秋楽の取組を行い、単独首位の大関・霧島(27=陸奥部屋)を1差で追う西前頭8枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)は、関脇・琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)に引き落としで敗れ、2場所連続で史上最速となる初賜杯には届かなかった。
 足がいつものように前に出なかった。結びから2つ前の取組で、初顔合わせの琴ノ若に立ち合いで少し遅れを取りながらも頭から行った。「引きも分かってたもんな正直…」と相手の出方が分かっていたにも関わらず、主導権を握られ引き落としで敗れた。無念の4敗目…。2場所連続となるV逸が決まり「圧力では負ける気しなかったけどな。立ち合い、何で頭からいったんだろ…。自分が弱いです。上位は強いです」と涙を目にためた先場所とは違い、苦笑いを浮かべながら振り返った。

 「今場所は勝ちたかった」。先場所は単独首位で千秋楽を迎えながらも本割、決定戦と連敗し優勝に届かず。そして今場所は14日目に首位で並ぶ霧島との大一番に敗れ、千秋楽では逆転優勝の可能性すら残せず11勝4敗の“準優勝”に終わった。

 「またダメだったか~。今のままだと、たぶん来場所上位じゃ勝てないな。また敢闘賞か~」

 2場所連続であと一歩までいきながら届かなかった賜杯。悔しい思いをしたからこその素直な思いを口にした。しかし、諦めたわけでは決してない。手が届くところまでは来ている。さらに番付上位陣との対戦が増えるであろう2024年。「もっと強くなって」必ず賜杯を何度も手にするつもりだ。

 ◇熱海富士 朔太郎(あたみふじ・さくたろう=本名・武井朔太郎)2002年(平14)9月3日生まれ、熱海市出身の21歳。熱海二小6年で三島相撲クラブで相撲を始める。熱海中で全国大会個人戦5位。飛龍高3年時はコロナ禍で大会中止が相次ぎ出場できず。20年九州場所で初土俵。22年春場所新十両、22年九州場所新入幕。1メートル86、181キロ。得意は右四つ、寄り。

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