アメフト関学大 笑顔なき全日本切符 大村監督「次に倍返ししないと」

2023年11月26日 19:19

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アメフト関学大 笑顔なき全日本切符 大村監督「次に倍返ししないと」
<関学大・関大>3校Vとなり優勝トロフィーを受け取る(左から)立命大・山下主将、関学大・海崎主将、関大・横山主将(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   関学大13ー16関大 ( 2023年11月26日    万博記念競技場 )】 敗戦のショックも癒えないまま、LB海崎琢主将(4年)は実力とは別次元の勝負を強いられた。全日本出場権を懸けた3校抽選。「直感で決めた」左手が、甲子園へつながるパスポートをつかむ。「負けて、もう終わりだと思ったので、ホッとしました」。笑顔はなく、ただ幸運をかみしめていた。
 単独優勝だけを目指した「関関戦」。6点リードで迎えた後半が波乱を呼んだ。徹底したパスオフェンスを仕掛けた相手に、鉄壁を誇った青い壁がどんどん後退していく。第3Qに2本のTDを許し、オフェンスの反撃も届かない。「パスユニットは正直、かなわなかった」。リーグ戦では2019年の立命大戦以来、関大戦は2010年以来、13年ぶりとなる黒星に、守備の要は打ちのめされていた。

 ただ、先頭に立ってきた海崎に対する大村和輝監督の信頼は揺るがない。「一番頑張ってきた海崎が(当たりを)引かなかったら、しゃあない、と。当たりの瞬間? 引き、強って」。4年ぶりに復活した鉢伏夏合宿。4年生だけが本音を語り合う機会を作り、思いをぶつけ合って、本物の一体感が生まれた。選手、リーダーとして奮闘した姿が引き寄せた「幸運」だった。

 前人未到の甲子園ボウル6連覇へ、首の皮一枚で残っても、指揮官は表情を緩めない。「だいぶ、まずい試合をしてしまった。ただ、選手は負けの怖さを知らなかったので、それを知ったのは、チームにとって勉強になる。しっかり準備して、次で倍返ししたい」。全日本大学アメフト選手権準決勝の相手は九州大(12月3日)。しっかり軌道修正して、聖地で「王者のフットボール」を披露する。

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