「不思議な気持ち」新小結宇良が心境語る 大けがで序二段陥落から新三役昇進は史上初

2023年12月25日 15:38

相撲

「不思議な気持ち」新小結宇良が心境語る 大けがで序二段陥落から新三役昇進は史上初
<宇良・番付発表>番付表の自身の名前を指差す宇良(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【初場所番付会見 】 大相撲初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)の新番付が25日に発表され、宇良(31=木瀬部屋)が新小結に昇進した。元幕内が序二段陥落から新三役に昇進を果たすのが史上初。所要52場所は学生では史上2位のスロー記録で、31歳カ6月は平成以降では5番目の高齢昇進となった。
 宇良は国技館記者クラブで会見し「(三役は)なれないと思っていた。不思議な気持ち」と心境を述べた。関西学院大からプロ入りし、デビュー当時は細身の体を生かしたアクロバチックな取り口で活躍。しかし、17年秋場所と19年初場所で右ひざを大ケガ。番付を序二段まで下げ「引退も考えていた」というが、そこから奇跡のV字回復。「支えていただいている人がたくさんいた。それが励みになった。ケガをする前の自分を越えられ、諦めずにやってよかったなと、今になって思います」」と話した。

 20年九州場所で十両に復帰。21年名古屋場所で幕内に返り咲き、西前頭筆頭で迎えた九州場所は終盤4連勝で8勝7敗と勝ち越した。「諦めずに稽古に励んだことがきょうにつながった」とかみしめるように振り返った。

 かつては反り技などのイメージが強いが、最近は体重を増やして押し相撲に磨きをかけた。初場所に向けては「お客さんが自分の相撲を見て元気をもらったと言ってもらえるような相撲を取るのが目標」と意気込んだ。

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