高校駅伝男子 大牟田(福岡)は6位入賞 名伯楽、大見さんを思い力走

2023年12月25日 06:00

駅伝

高校駅伝男子 大牟田(福岡)は6位入賞 名伯楽、大見さんを思い力走
6位でゴールする大牟田アンカーの村上(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【全国高校駅伝 男子 ( 2023年12月24日    京都市のたけびしスタジアム京都発着の7区間42・195キロ )】 男子は3年ぶり出場の大牟田(福岡)が2時間3分57秒で6位入賞を果たした。今月20日、監督として過去5度の優勝に導いた大見治夫さんが心不全のため81歳で死去。喪章を着けて出場し、天国の名伯楽に届ける快走劇となった。
 大牟田の選手は喪章を着けて都大路を駆け抜けた。大会直前の今月20日に駅伝部の監督として、全国高校駅伝で5度の優勝を果たした大見治夫さんが心不全のため死去した。現役の部員に接点はないものの、松岡悟史監督は数日前に部の伝統を築き上げてきたことなどを選手に伝えて送り出した。

 1区を走った主将の谷本は「全区間、空から見ていると思って。そういう方に自分の姿を見てもらえるように」と燃えた。上位に食らいつき、首位から26秒差の6位で流れをつくった。その後は区間順位が2桁の選手もいたが、大崩れすることなく走りきった。目標の3位こそ逃したが、3年ぶりの出場で6位入賞。「前回出場した時より順位は上だった(20年は8位)。そこは良かったと思う」と胸を張った。

 チームは3月に前監督の体罰が発覚するなど、難しい時期を過ごした。主将は「立ち上がれない時期もあった」と振り返る。松岡監督から受けた「おまえたちは強い」という言葉を励みに鍛錬を積んできた。

 指揮官は「100点です。自分たちの力は十分に出し切った。大牟田らしい攻めたレースをみんなができた」とねぎらった。 (杉浦 友樹)

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