豪出身のオレアリーが初のサーフィン日本代表入り パリ五輪代表も事実上の決定「金メダルを獲れるように」

2023年12月25日 19:02

サーフィン

豪出身のオレアリーが初のサーフィン日本代表入り パリ五輪代表も事実上の決定「金メダルを獲れるように」
パリ五輪代表に事実上決定したオレアリー・コナー Photo By スポニチ
 日本サーフィン連盟は25日、来年のパリ五輪の最終予選会を兼ねるワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当。24年2月22日~3月2日、プエルトリコ)の日本代表男女各3人を発表し、男子は東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)、稲葉玲王、オーストラリア出身のオレアリー・コナー、女子は松田詩野(TOKIOインカラミ)、東京五輪銅メダルの都筑有夢路(木下グループ)、東京五輪代表の前田マヒナが選ばれた。
 五十嵐、稲葉、松田の3人は条件付きでパリ五輪代表に内定しており、同大会出場で正式に決定する。また日本男子は2人の他に3人目の出場枠を得ており、プロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)にも参戦しているオレアリーの五輪代表入りも事実上、決まった。

 同日には東京都内で6人そろって会見が行われ、初めて日本代表としてWGに臨むオレアリーは「金メダルを獲れるように、いいサーフィンを見せたい」と抱負を述べた。初めて日本代表「波乗りジャパン」のウエアにも身を包んだが、1メートル90、90キロの堂々たる体躯だけに「ちょっと小さいが、カッコいい。本当にいいクリスマスプレゼントになった」と喜んだ。

 オーストラリア人の父、日本人で元プロサーファーの母を持つオレアリーは、今季のCTで五十嵐を上回る年間11位に入った実力者。パリ五輪の会場となるタヒチのパワーのある波に負けないフィジカルと、有利とされるグーフィーフッター(右足前のスタンス)でもあり、昨年10月に豪から日本への登録変更の手続きを開始。先月になって、ようやく国際オリンピック委員会から承認され、「予想よりも時間が掛かった。最終的にうまくいき、代表になれたので、あとは結果を残せるように頑張るだけ」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 前日まで静岡で行われていた選考会を経て、代表入りを果たした都筑は「金メダルを獲るしかない気持ちでいる」と抱負。選考会には女子は4人が出場し、2人が落選。「(落選した)松岡と都築の思いも自分に刻んで、金メダルを獲りたい」と話した。同じく米ハワイ出身で大波を得意とする前田も「東京五輪はいい成績を残せず、悲しかった。もう一度チャンスをもらった。気合が入る」と話した。

 サーフィンのパリ五輪選考会は昨年のWGから段階的に始まっており、来年のWGでは男子の上位5人、女子の上位7人が権利を獲得する。一部では登録変更が他の男子選手のチャンスを狭めたとの批判もあり、オレアリーの五輪代表入りは明言を避けた日本代表の宗像富次郎監督は「5位以内に入る実力を発揮してほしい」と期待した。

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