大の里 デビューから所要4場所、史上3位のスピードで新入幕「名前が大きくなったのを見てうれしかった」

2023年12月25日 19:40

相撲

大の里 デビューから所要4場所、史上3位のスピードで新入幕「名前が大きくなったのを見てうれしかった」
<番付発表 大の里>番付表を手にする二所ノ関親方(右)と新入幕した大の里(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、史上3位のデビューから所要4場所で大の里(23=二所ノ関部屋)が新入幕を果たした。
 日体大で2年連続アマチュア横綱など輝かしい実績を残してプロ入りし、今年夏場所に幕下10枚目格付け出しでデビュー。幕下は2場所で通過し、十両2場所目だった九州場所は東5枚目で12勝を挙げた。この日、東京・両国国技館で二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)同席で会見し、「自分の名前が大きくなったのを見て、うれしかった。新入幕したんだ、と思いました」と喜びを爆発させた。

 師匠が「順調に来た」と話すように、恵まれた体を生かしたスケールの大きい相撲で番付を駆け上がった。十両2場所はともに12勝3敗。優勝争いに絡んだことよりも「15日間戦うことを体が覚え、いい経験になった」と述懐する。

 まだ学生だった今年1月の初場所。相撲ファンとして国技館の2階席から観戦し「かっこいい、1日も早く幕内で取りたい」と大相撲で活躍する姿を夢見た。わずか1年で夢舞台にたどり着き「その地位に自分がなるのでうれしい」と感無量の様子だ。

 それでも「これからが大事」と気を引き締める。二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は入門時から徹底して鍛えてきた基礎運動で腰高も解消されつつあると強調。「(出世するもしないも)自分次第。いかにつまらないことを、やり続けられるか。あくまで新入幕は通過点。看板は横綱、大関だけど、そうなる素材はある」と待望の和製大砲に期待をかけた。

 初場所の目標を問われた大の里は「先のことは考えず、勝ち越しを目指したい」と謙虚に話した。その一方で新入幕の場所で稀勢の里に改名し9勝だった二所ノ関親方は「10番勝ってほしい。(2桁で敢闘賞という)新入幕のご褒美がありますから」とハッパをかける。師匠が部屋を創設後初の新入幕力士も「部屋の顔となれるように頑張りたい。1日でも早く番付を上げて上にいきたい」と力強く抱負を口にした。

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