日大・林理事長 「理事長として不甲斐なさつくづく感じた年」「切羽詰まった所まで来ている…総力あげて」

2023年12月25日 18:20

アメフト

 日本大学の林真理子理事長(69)は25日、文科省を訪れ、アメフト部の一連の薬物事件をめぐる大学の改善計画を再提出した。
 「今回は第三者委員会にかかる検討会議の答申の追加をお持ち致しました」として文科省・池田貴城高等教育局長に改善計画を手渡した。池田局長は「一刻も早く、信頼を回復すべく改善に向けて全力をあげて取り組む必要がある。引き続き取り組みを注視致します」とし、「このようなことは二度と起きないように取り組みを進めていただきたい」と述べた。

 再提出された改善計画では、アメフト部の今後について、来年度の入学予定者及び薬物事件等に関与していない在学生に対しての方針が明記された。アメフト部に入部を希望している来年度入学者選抜の合格者及び入学手続完了者に対しては不利益が生じないよう「入学手続期限及び入学辞退の申出期限の延期等の特別措置を講じます」とした。

 また、アメフト部に現在所属する奨学生は、廃止(部)後も基本的に奨学生として扱うとした。

 訪問後の会見で、林理事長は「今年は、理事長としての不甲斐なさをつくづく感じた年でした。応援してくれた教職員にも申し訳ないなという気持ち。私どもはここまで切羽詰まったところまで来ている。本当に総力をあげてやっていかなければならない。今までやれなかったこともどんどんメスを入れてやっていかなくてはならない。今回のことで、日大の職員たちの気持ちが一つになっておりますので、これを大きなエネルギーとして改革に向かっていきたいというのが私の願いです」と述べた。

 文科省は日大が11月に提出した改善計画について「具体性に欠ける」として12月中の再提出を求めていた。

 大学は21日に東京都千代田区の本部で、大麻問題で廃部が決まったアメリカンフットボール部の部員と保護者らに対する説明会を実施していた。

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