バレー、バスケ、ハンド、水球…男子団体球技の夜明け 底上げ成功で続々と五輪切符獲得

2024年01月01日 05:00

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バレー、バスケ、ハンド、水球…男子団体球技の夜明け 底上げ成功で続々と五輪切符獲得
高橋藍 Photo By スポニチ
 32競技329種目が実施される真夏の祭典は、日本の団体球技が熱い。長く自力での五輪出場から遠ざかっていた男子の競技が次々と予選を突破している。
 バレーボール男子は昨秋に開催された五輪予選B組で5勝2敗の2位となり、自力では08年北京五輪以来16年ぶりの本大会切符を獲得。イタリアで活躍する石川祐希(ミラノ)、高橋藍(モンツァ)らタレントは豊富で本番でもメダルを狙える位置にいる。

 バスケットボール男子は昨夏のW杯でアジア最上位の19位となり、自力では76年モントリオール五輪以来48年ぶりの出場権を手にした。渡辺雄太(サンズ)、ホーキンソン・ジョシュ(SR渋谷)、富永啓生(米ネブラスカ大)、河村勇輝(横浜BC)らが躍動。世界の強豪国との距離はまだあるが、本番ではW杯を回避した八村塁(レーカーズ)もメンバー入りする可能性が高く、歯車がかみ合えば1次リーグ突破の可能性は十分だ。

 ハンドボール男子は昨年10月の五輪アジア予選で優勝し、自力では88年ソウル五輪以来となる五輪切符を獲得した。準決勝で宿敵韓国に34―23で快勝し、決勝ではバーレーンに32―29で競り勝った。北マケドニアでプレーする司令塔の安平光佑(RKバルダル)、フランスリーグに在籍する吉田守一(ダンケルク)ら海外組の活躍が光った。

 水球男子は昨年10月のアジア大会で53年ぶりに金メダルに輝き、3大会連続の五輪出場を決めた。ルーマニアやイタリアでプレー経験を持つエース稲場悠介(ブルボンKZ)を軸に、本番では4強入りを目標に掲げる。

 4競技とも海外クラブで活躍する選手が増え、チーム力の底上げに成功。開催国枠で出場した21年の東京五輪の経験を糧に成長した点も共通する。当時の成績はバレー男子が8強で、ハンド男子(1勝4敗)バスケ男子(3戦全敗)水球男子(1勝4敗)は1次リーグ敗退。パリは3年前のリベンジの舞台にもなる。

 今後は各競技の女子やサッカーなどが出場権獲得に向け予選に出場する。

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