ラグビー京産大 10度目の正直へ 三木主将「愚直に、ひたむきに戦う文化がある」

2024年01月01日 06:00

ラグビー

ラグビー京産大 10度目の正直へ 三木主将「愚直に、ひたむきに戦う文化がある」
三木主将(中央)を中心に話し合う京産大FW陣 Photo By スポニチ
 ラグビーの全国大学選手権はあす1月2日に東京・国立競技場で準決勝が行われる。初の決勝進出を狙う京産大は、明大戦に向けて京都市内で練習を公開。準決勝は過去9戦全敗の鬼門だが、フランカー三木皓正主将(4年=京都成章)は強い意気込みを示した。20年度覇者の天理大は、大会3連覇を狙う帝京大と激突する。
 突然の大雨にも、熱気が冷めることはない。大学選手権準決勝を2日後に控えた31日。フルコンタクトで実施された“仮想明大”の紅白戦で、京産大フィフティーンが体を激しくぶつけ合った。「ハードワーク!俺らに休む暇はないぞ!」。声を張り上げたのは留学生のフナキ。緊張感たっぷりの調整を終え、チームを束ねる三木は静かに口を開いた。

 「早稲田に勝って“雰囲気が浮つくのかな”と思っていたら、そうじゃなくて。愚直に、ひたむきに戦う文化が自分たちにはある。いい準備ができた」

 準々決勝で早大を65―28と圧倒しながら、気の緩みは一切ない。直近の2大会を含め、過去に大学選手権の準決勝は9戦全敗。京産大にとっての鬼門を乗り越える時が来た。

 大学選手権の明大戦は通算1勝7敗。三木にとっては親子二代にわたるリベンジを懸けた戦いだ。父・康司さんは京産大ラグビー部OBで、90年度にリーグ初優勝した時のNo・8。91年1月2日の大学選手権準決勝も明大戦だった。康司さんのトライもあって前半を15―3で折り返したが、吉田義人らをそろえる相手に逆転を許した。

 「父にそういう過去があるなら、父が残していった忘れ物を取りにいきたい」

 脳振とうの影響で欠場するタモエフォラウら4年生の思いも背負い、歴史の扉をこじ開ける。 (西海 康平)

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